新進アーティストが集う「TERRADA ART AWARD 2025」
東京都品川区の寺田倉庫株式会社が主催する「TERRADA ART AWARD 2025」のファイナリスト5組が決まりました。本アートアウォードは、新進アーティストを発掘し、次世代のアートシーンを牽引することを目的としています。今回、この名誉ある選考に残ったのは、黒田大スケ、小林勇輝、是恒さくら、谷中佑輔、藤田クレアの5人のアーティストです。
昨今、アートの世界は多様性に富み、各アーティストが独自の視点で作品を創り出しています。「TERRADA ART AWARD 2025」もまた例外ではなく、国際的な観点が盛り込まれる中、審査員11名の評価を受けたアーティストたちが集まりました。
ファイナリストの紹介
黒田大スケ
1982年生まれ、京都府出身。彫刻を専門とし、幽霊のような社会の隅にある存在をテーマにした作品を制作しています。注目の展覧会には、広島市現代美術館や大阪府立江之子島文化芸術創造センターでの展示が含まれます。
小林勇輝
1990年生まれ、東京出身。現代アートにおけるパフォーマンスの革新者です。2019年に設立した「Stilllive」では、視覚芸術の新たな展開を試みています。2023年度のACC日本グラントプログラムでビジュアルアート部門を受賞。
是恒さくら
1986年生まれ、広島県出身。文化庁の海外研修制度でノルウェーに滞在し、鯨類と人間の関係を探る作品を制作中です。最近の展覧会では上野の森美術館や国際芸術センター青森が注目されています。
谷中佑輔
1988年生まれ、大阪出身。身体性をテーマにした作品を発表し続けており、パフォーマンスを通じて新たな視点を模索しています。特に京都芸術センターでの作品は高い評価を受けています。
藤田クレア
1991年生まれ、中国北京市から来日。自然素材と動力装置を組み合わせた作品で、人間関係や社会構造の問題を扱っています。展示の場では資生堂ギャラリーでの個展が注目されています。
審査員の総評
各ファイナリストの作品は、現代社会における問題やテーマに取り組んでおり、観客との対話を大切にしています。審査員は、それぞれのアーティストが持つ独自の視点と実践力の豊かさを称賛しています。特に、身体性や環境問題への取り組み、歴史の再考など、現在のアートが持つ多様性の重要性を強調しました。
ファイナリスト展と授賞式
ファイナリストの作品は、2026年1月16日から2月1日まで、寺田倉庫のイベントスペースにて展示されます。また、授賞式はファイナリスト展前日の15日に行われ、各審査員からの賞が授与されます。このイベントは、アーティストたちの新たな活躍を期待させる絶好の機会です。
まとめ
寺田倉庫の努力により、アートの未来を創造する新進アーティストたちの作品が広がります。これからのアートシーンにおける彼らの躍進に大いに期待したいところです。ファイナリストの名が世に広まることで、彼らの作品や視点が多くの人々に届くことを願っています。