経費精算システムの革新
株式会社ラクスは2025年5月1日、新たなパートナーシップを締結しました。相手は不正経費自動検知クラウド「Stena Expense」を提供する株式会社ChillStackです。この提携により、経費精算システム「楽楽精算」の不正検知機能が飛躍的に向上することが期待されています。
提携の背景
近年、デジタル化が加速する中で、リモートワークの普及が進み、従業員の経費利用状況の管理が難しくなっています。その結果、意図せぬ不正や不備のリスクが増加しています。また、電子帳簿保存法やインボイス制度の導入によって、経理担当者はもちろん、経費を申請する従業員や承認者にも業務負荷がかかる状況が続いています。
このような背景を受けて、ラクスは「楽楽精算」にAIを活用した不正検知機能を組み込むことで、企業のガバナンスを強化し、業務生産性の向上を図ろうとしています。
Stena Expenseの特徴
「Stena Expense」は、大企業を中心に普及している経費申請・承認データをもとに不正を自動的に検知するシステムです。経費精算のデータから二重申請や水増し申請を瞬時に発見し、個々の従業員の申請履歴をも参照して、不適切な利用を見つけ出します。また、AIによる時系列的・網羅的な解析を行うことで、従来の手法では発見が難しかった異常を検出します。
主な特長として以下が挙げられます。
1. 経費の承認業務に負担をかけることなく、全データの精査が可能です。
2. 申請履歴に基づき、経費利用の妥当性を確認できます。
3. 不正や異常の根拠を示すため、原因が明確に理解できます。
4. 経理部門や業務部門の両方が視覚的に利用できる使いやすいWeb UIが特徴です。
API連携の利点
ラクスの「楽楽精算」とChillStackの「Stena Expense」はAPI連携によって、手動でのデータ入力を省き、効率を大幅に向上させることが可能です。これにより、経理担当者はデータの連携作業から解放され、分析や改善にもっと集中できるようになります。管理者は、「Stena Expense」のダッシュボードを通じて、AIが出した解析結果を確認し、疑わしい申請を効率的に特定・管理できます。
未来への展望
今後、ラクスとChillStackはこの連携を通じて、ユーザーエクスペリエンスの向上や新機能の拡張に努め、より良い経費精算ソリューションを提供していく方針です。経理部門の業務を支援し、日本企業の成長を後押しするためのサービス開発に邁進することを約束します。
会社紹介
株式会社ラクス
- - 所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5リクス新宿
- - 設立: 2000年11月1日
- - 事業内容: クラウドサービス事業
- - HP: ラクス
株式会社ChillStack
- - 所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目16番10号 代々木エアハイツ 206
- - 設立: 2018年11月
- - 事業内容: AIセキュリティ技術によるソリューション提供
- - HP: ChillStack