線表現の可能性
2024-09-27 20:10:25

国立国際美術館で開催される特別展「線表現の可能性」が示すアートの新たな地平

特別展「線表現の可能性」開催のお知らせ



国立国際美術館では、2024年11月2日(土)から2025年1月26日(日)まで、特別展「線表現の可能性」が行われます。この展覧会は、線というシンプルな要素がどのように多様なアート表現に影響を与えているのかを探る貴重な機会です。

線の表現の変遷


一枚の絵画は、一本の線から始まり、線には直線、曲線、点線、波線など多様な姿が存在します。それぞれの描画材料によって、線の表情も変わり、独特な魅力を醸し出します。特に、東洋の伝統的な絵画においては、線が作者の個性を映し出すと考えられ、重要な役割を果たしてきました。

かつて線描画は、作品の下絵やデッサンとしての機能を果たし、対象の形を明確にするために使用されました。しかし、近代に入ると、線自身が独立した価値を持つようになり、20世紀以降に生まれた抽象画では、線そのものの造形性が注目されるようになりました。

こうした背景を持つ本展覧会では、国立国際美術館の所蔵品を中心に、約150点の作品を通して、現代アートにおける線の多様性を紹介します。

見どころと構成


展示作品は油彩画、版画、素描、写真、彫刻など多岐にわたります。それぞれの作品による線の表現を比較しながら、視覚的な興味を引き出す工夫がなされています。展覧会は以下の4つの章に分かれて構成されています:

第1章: 線の動き、またはその痕跡


この章では、画家たちの手の動きに注目し、様々な線の表情がどのように生み出されたかを考察します。出品作家には木村忠太や津高和一などが名を連ねています。

第2章: 物語る線たち


線は形を明確にするだけでなく、物語を語る要素ともなります。ここでは、線によって描かれたイメージの世界を探求します。出品作家には池田龍雄や須藤由希子などが参加しています。

第3章: 直線による構成


直線の持つ抽象的な魅力に焦点を当てた作品が集められます。異なるアプローチで直線を扱った作品を通じて、その可能性を考察します。

第4章: 線と立体


最後の章では、線がどのように三次元作品へと展開していくのかを見つめます。彫刻作品との対比を通じて、線表現の新たな可能性が感じられることでしょう。

特別イベントの予定


展覧会では、ギャラリー・トークなどの関連イベントも開催予定です。詳細については、国立国際美術館の公式ウェブサイトで確認できます。

開催情報


本展覧会は、国立国際美術館地下3階展示室で行われます。開館時間は10:00から17:00まで、金曜日・土曜日は20:00まで延長されます。観覧料は一般1,200円、大学生700円で、高校生以下は無料となっています。

この特別展では、視覚的な表現に対する新たな理解が得られることでしょう。ぜひ、お時間を作り足を運んでみてください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。