ISL Networksがリリースした革新的な産業向け5G-TSNシステム
株式会社ISL Networks(東京都港区)が、Qualcomm社のSnapdragon X72 Modemを用いて、世界初の産業に特化した5G-TSNシステムを発表しました。このシステムは、3GPP準拠であり、労働力の近代化を可能にする根本的な要素とされています。
5G-TSNがもたらす完全ワイヤレス工場
5G-TSN(5G-Time Sensitive Networking)は、工場内に存在する様々な産業機器を、1μ秒以下の精度で時刻同期させ、リアルタイムでの協調制御を実現します。これにより、現場では以下の利点が生まれます:
- - 移動体を含むリアルタイム制御: ロボット、AGV(無人搬送車)、AMR(自律移動ロボット)、ドローン、AIカメラなどが精度高く連携。
- - 配線レスで自由な工場設計: 配線の必要がなく、自由なレイアウトを可能に。
- - 機器のモジュール化とホットスタンバイ運用: 機器の変更やメンテナンスを容易にし、生産性を向上。
- - 可搬利用と新しい運用形態: 工場の一時利用が可能になり、新たなビジネススタイルの形成を促進。
これらの機能は、生産性向上だけでなく、エネルギー効率やコスト削減にも寄与すると期待されています。
世界初の5G-TSNライブデモ
このシステムは、フィンランドの5Gコア技術企業Cumucore社と共同開発され、2026年には欧州の5G-ACIA(5G Industrial Communication Alliance)で世界初の5G-TSNライブデモが行われる予定です。このデモでは、ISL Networksが開発したシステムの実運用に近い形パフォーマンスが披露され、業界の注目を集めています。
無線化による産業機器の進化
5G-TSNの導入により、産業機器はコンパクトでポータブルに進化し、工場はこの変化に対応する形で「ベースレイヤー」と呼ばれる新たな基盤を備えることが求められます。ベースレイヤーはシンプルな床面と電源だけから成り、機器は柔軟に組み替え可能になるため、生産フローの最適化が進むでしょう。
スマート工場EXPOでの発表
ISL Networksは第10回スマート工場EXPOに出展予定で、5G-TSNシステムのライブデモを行います。このデモでは、Snapdragon X72-3 5G IoTモデムを搭載したTSN対応の5Gルーターによるリアルタイム制御の様子が見られます。
出展情報
- - 出展社名: ISL Networks
- - 展示会名: FACTORY INNOVATION WEEK 2026
- - 会場: 東京ビッグサイト 南展示棟 第3ホール小間番号 S16-29
先進的な技術のパートナーシップ
Qualcomm社やCumucore社からも高評価を得ており、5G-TSNは産業オートメーション市場において重要な要素とされています。ISL Networksは、これらの企業と連携しながら国内外での技術導入を進めています。
今後の目標
ISL Networksは今後も、国内外の企業とアライアンスを組むことで、5G-TSNのエコシステムを構築することを目指しています。また、多様なパートナーと協力して技術検証や実証実験を行い、最新の産業ネットワークの実現を加速する計画です。
会社概要:
- - 社名: ISL Networks
- - 本社所在地: 東京都港区赤坂4-8-19
- - 代表者: 井上 拓也(代表取締役CEO)・久保田 啓一(代表取締役CTO)
- - 事業内容: 産業用5Gネットワークの設計・構築など
- - URL: ISL Networks