パソナ農援隊が開催するフードテックセミナー:地域連携で食の未来を創造
株式会社パソナ農援隊は、農林水産省からの委託事業としてフードテックビジネスの実証支援、及びその成果の普及拡大に取り組んでいます。その活動の一環として、フードテックの社会実装に向けた理解促進を目的としたセミナーを11月26日(火)にオンラインで開催しました。
食の未来を担うフードテック
近年、世界的な人口増加やSDGsへの関心の高まりから、食品産業は環境負荷低減など多くの社会課題に直面しています。同時に、消費者の健康志向や環境意識の高まりを受け、フードテックを活用した新しいビジネスモデルへの期待が高まっています。
今回のセミナーでは、フードテックの基礎知識と市場ニーズに関する理解を深める機会を提供。具体的には、食の社会課題に取り組む企業の事例紹介を通して、課題と解決策を多角的に考察しました。
講演内容:地域連携による具体的な取り組み
セミナーでは、2名の第一線で活躍する専門家より講演が行われました。
講演1:株式会社東京バル Co-Founder, COO 筒井玲子氏
筒井氏は、「残渣の栄養価に着目した「KAWAÌINE」~開発の苦悩とマーケットイン~」と題し、食品廃棄物の有効活用と新たな価値創造に関する講演を行いました。開発における苦労話や市場投入までの道のりを赤裸々に語っていただき、参加者からの共感を呼びました。
講演2:ICS-net株式会社 代表取締役 小池祥悟氏
小池氏は、「シェアシマを活用した未利用原料の有効活用支援」をテーマに講演。テクノロジーを活用した食品製造におけるサプライチェーンの構築について、具体的な事例を交えながら解説しました。デジタル技術が食料生産の効率化にどう貢献できるのか、その可能性を示唆する内容となりました。
クロストークセッション
講演後には、筒井氏、小池氏、そしてパソナ農援隊の地域創生事業部長である石井洋介氏によるクロストークセッションが行われました。3名による活発な意見交換は、参加者にとって貴重な学びの機会となりました。フードテック分野における今後の展望や課題、そして地域連携の重要性などが議論され、参加者からは多くの質問が寄せられました。
まとめ:地域連携が導くフードテックの未来
今回のセミナーは、フードテックの社会実装に向けた重要な一歩となりました。講演やクロストークを通じて、参加者はフードテックの持つ可能性と課題を改めて認識し、地域連携による解決策の重要性を理解することができました。パソナ農援隊は、今後もフードテック分野の支援を継続し、持続可能な食料システムの構築に貢献していきます。