介護と仕事を両立するための新たな支援制度、2026年にスタート
介護と仕事の両立を支える新たな制度が始まる
日本では高齢化が進む中、仕事をしながら家族を介護する"ビジネスケアラー"の増加が顕著です。経済産業省によれば、2030年までに介護と仕事を両立させる従業員は約318万人に達し、介護離職やそれに伴う生産性低下の経済損失は約9兆円になると試算されています。これらの課題を解決するため、一般社団法人産業ケアマネ協会が新たな取り組みを始動します。
介護が企業経営の大きな課題に
本協会の目的は、企業内で介護に関する専門的な相談ができる環境を整えることです。具体的な活動内容としては、企業向けにビジネスケアラーの実態調査を行い、介護離職防止や健康経営の観点から情報を提供します。また、介護と仕事の両立を支援する専門職『ビジネスケアマネ』の教育・認定制度を設け、2026年6月からその募集を開始します。
この取り組みが実現すれば、企業内に介護の相談ができる窓口ができることで、従業員は安心して介護の問題を共有できるようになります。特に、40〜50代の中核人材への支援が重要であり、彼らのビジネスケアラーとしての役割が求められています。
離職だけではない見えない障壁
単に離職率を下げるだけでなく、介護の問題に直面する従業員が抱える「見えにくい生産性低下」も深刻な問題です。集中力の低下やメンタルの不調は、仕事のパフォーマンスに影響を与えます。しかし、相談すること自体がハードルになることが多く、企業側もどう支援してよいか分からない事例が散見されます。
企業のニーズ調査の実施
産業ケアマネ協会ではこのような状況を正確に把握するために、『企業の介護実態・ニーズ調査』を実施します。調査は、従業員300名以上の企業の人事や労務担当者を対象に、介護に関する実態やニーズを調査します。得られた結果は、ビジネスケアマネの職務定義や企業向けプログラムの設計に活用し、業界全体の課題を可視化します。
離職防止のための新たな職業
ビジネスケアマネとは、介護支援専門員の知識を活かし、企業内のビジネスケアラーと地域の介護サービスをつなぐ"社内の相談窓口"として機能する職業です。企業において、産業医のように自然な存在としてビジネスケアマネが定着することで、介護問題への理解が進みます。
具体的な取り組みと今後の展望
今後も、産業ケアマネ協会は企業向けの実態調査を実施し、ビジネスケアマネの認定を進めながら、介護離職の改善に努めます。また、名誉顧問として坂東眞理子氏が参画することで、福祉と企業経営の両面からこのテーマに取り組む意義も深まっています。私たちの目指す社会は、従業員が介護を理由にキャリアを諦めることなく、安心して働き続けられる社会です。
このように、産業ケアマネ協会が取り組む活動は、企業の現場から仕事と介護を両立できるインフラを築く重要なステップです。今後も、情報発信やセミナーなどを通じて、広く社会へ理解を促進していきます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人産業ケアマネ協会
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内13階
- 電話番号
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03-6899-5893