繊維廃棄物問題解決!
2024-01-09 10:30:01

難解だった繊維廃棄物問題を解決!画期的破砕機が日本上陸

繊維廃棄物リサイクルの革命:革新的な破砕機が登場



長年、リサイクル業界の課題となっていた繊維廃棄物の処理。従来の破砕機では、繊維が刃に絡まるため、効率的な破砕が困難でした。しかし、この度、プラスチックリサイクル機械専門商社の株式会社ファー・イースト・ネットワークが、画期的な繊維用破砕機の取り扱いを開始したことで、その状況は一変しようとしています。

今回導入されたのは、ベルギーのPierre社が開発した破砕機です。この機械は、従来の回転刃方式ではなく、上下動する刃を採用することで、繊維の絡まりを根本的に解決しました。これにより、これまで破砕が困難だった様々な繊維素材、例えば綿、プラスチック繊維、フレコン、絨毯、漁網なども、効率的に処理することが可能になります。

3段階の工程で、スムーズな破砕を実現



Pierre社の繊維破砕機は、大きく分けて3つの工程から構成されています。

1. ベルトコンベアによる素材供給: まず、ベルトコンベアによって繊維素材が自動的に供給されます。このコンベアは450~600mmの幅があり、清掃も容易な設計となっています。素材は、この段階ではまだふわふわの状態です。

2. ローラーによる圧縮: 次に、ローラーによって繊維素材が圧縮されます。圧縮することで、刃による切断が容易になります。ローラーにはセンサーが搭載されており、絡まりや過剰な量の素材を検知すると自動で停止する安全設計が施されています。ローラーの速度調整により、3~150mm(機種による)の幅で切断サイズを調整できます。

3. フライングカッターによる精密切断: 最後は、高速で上下動するフライングカッターと固定刃が、ハサミのように素材を挟んで切断します。フライングカッターは楕円軌道を描くように動くことで、摩擦による発熱を抑制し、スムーズな切断を実現しています。1分間に405回(機種による)という高速なカット動作は、その効率性を物語っています。

リサイクル促進への貢献



この革新的な繊維破砕機は、繊維廃棄物のリサイクルを飛躍的に促進すると期待されています。これまで廃棄せざるを得なかった繊維素材も、資源として有効活用できるようになることで、環境問題への貢献も大きいです。また、リサイクルの効率化はコスト削減にも繋がり、企業の経済的なメリットにもつながります。

株式会社ファー・イースト・ネットワークは、この破砕機の導入によって、プラスチックリサイクル事業をさらに拡大し、持続可能な社会の実現に貢献していくでしょう。今後、この技術が、日本のリサイクル業界にどのような変化をもたらすのか、注目が集まっています。

会社情報

会社名
株式会社 ファー・イースト・ネットワーク
住所
東京都新宿区四谷4-31四谷TSビル6階
電話番号
03-5919-4380

トピックス(経済)

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