監視システム連携
2021-09-14 10:00:10

次世代監視システム連携で警備業務の効率化を実現

最近、大型商業施設の拡大や老朽化した施設の再開発が進む中、地域住民の安全を守るための警備需要が高まっています。特に、監視カメラは500万台以上設置されているとされていますが、警備業界では深刻な人手不足が問題視されています。令和元年12月の警備業界の有効求人倍率は8.32倍と、全職業平均の1.53倍を大きく上回っています。この状況下で、企業は監視カメラ映像を活用した適切な警備体制を求められています。

しかし、実際には警備員が監視映像を見て異変に気づいたとしても、駆けつけるまでに時間がかかり、事後対応にとどまってしまう場合もあります。そこで、パナソニックNETSが展開する次世代型監視システム「ArgosView」とマクニカが提供するAI画像解析技術「icetana」の連携が注目されています。この連携により、リアルタイムで異常を監視し、迅速に対応できる体制が構築されることが期待されています。

ArgosViewは、全国に広がる最大40,000台の監視カメラを一元管理できる映像監視ソフトウェアです。このシステムは、IoTデバイスや各種センサーとも連携し、警備効率を向上させます。特に、異常検知機能が強化されており、事前の警戒ができる点がメリットです。また、icetanaのAI技術による異常検知は、通常の状況を学習後、異常を瞬時に検出し、対応を促す仕組みが特徴です。

この新しいシステムにより、警備業務の3つのプロセス、すなわち発見・把握・対応が大幅に効率化されます。例えば、ArgosViewから受け取った映像をicetanaが解析し、異常を検知すると、事象の発生位置を特定し、即時に管理者へ通知します。このプロセスにより警備員が迅速な行動を取れるようになります。

また、遠隔操作による初動対応が可能となったため、警備員の駆けつけが必要なケースを最小限に抑えることができます。これにより、事件・事故の未然防止とリソースの最適化が実現し、安全で安心な地域社会の確立に貢献します。

パナソニックNETS社の庄野社長は、この連携が顧客の安全・安心をより一層高めるものであり、セキュリティ業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進につながると確信しています。また、icetana社のMatt Macfarlane氏は、パナソニックとの協業が、自社の成長に重要なステップであると語っています。

今回のシステム連携は、監視業務の効率化のみならず、警備業界全体の課題解決に向けた重要な一歩になることが期待されます。今後も、技術の進化により、より安全・安心な社会が実現されていくことでしょう。

会社情報

会社名
パナソニック ネットソリューションズ株式会社
住所
東京都中央区築地5丁目3番3号築地浜離宮ビル12F
電話番号
03-6226-2505

関連リンク

サードペディア百科事典: ArgosView 監視システム icetana

Wiki3: ArgosView 監視システム icetana

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。