カイクラAIが議事録機能を実証試験へ
株式会社シンカが開発・販売するコミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」が、新たに「Web会議」での議事録作成機能を追加することを発表しました。この機能はAIを活用しており、2024年10月から実証試験が始まります。この革新的な機能により、会議の効率と生産性が大きく向上することが期待されています。
生成AIによる自動データ処理
「カイクラWeb会議」に搭載される「議事録」機能は、会話データを解析し、自動的に以下の3つの重要事項を抽出します:
1.
参加者のリスト
2.
結論・合意事項
3.
タスクや次のアクションの明記
この機能の導入によって、会議の内容を迅速に把握し、関係者間での情報共有が容易になります。また、過去の会議の内容を簡単に振り返ることができるため、業務の効率化にも寄与するでしょう。
カイクラの成り立ちと進化
カイクラは、2014年8月のサービス開始から、多くの企業に利用されてきました。電話、メール、SMS、Web会議などのコミュニケーションを一元管理するプラットフォームとして、2024年6月時点で2700社以上に導入されています。顧客との接点を統合することで、スムーズなコミュニケーションを実現し、顧客満足度の向上に努めてきました。
最近では、生成AI技術の導入を進めており、特にユーザーからのフィードバックを基にした機能改善に力を入れています。この議事録機能は、その一環として開発が進められています。
実証試験(PoC)の概要
新機能のβ版は2024年10月から12月の期間中、一部の選ばれたユーザーに提供される予定です。実証試験中にはユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、更なる改善を図っていく方針です。開発担当の赤間氏によれば、議事録の出力形式に関するニーズ調査は難航が予想されましたが、複数の試行錯誤を重ね、最適な解決策を見出す努力が続けられています。
今後の展望
株式会社シンカは、実証試験を経て新機能を正式にリリースする予定です。生成AIを用いた技術の進化により、企業のコミュニケーションをより効果的にサポートするサービスの提供が期待されています。
カイクラは、ITを駆使した新しい形のコミュニケーションプラットフォームとして、さらなる機能開発を続けることで、顧客が求めるコミュニケーション環境を実現していきます。テクノロジーが進化する中で、どのように業務が変わるのか、注目が集まります。