災害時のペット避難
2025-09-16 18:25:34

災害時のペット同伴避難を実現するための重要な取り組み

災害時のペット同伴避難を実現するための重要な取り組み



2025年9月7日、山梨県のアピオ甲府タワー館で開催された関東・東京合同地区獣医師大会では、ペットと一緒に避難することの重要性が再確認されました。歌手であり、"りく・なつ同室避難推進プロジェクト"のアンバサダーである伍代夏子氏が登壇し、災害時におけるペットの扱いや飼い主の意識について力強く訴えかけました。

プロジェクトの背景



伍代氏は、東日本大震災の経験を元に、ペットと一緒に避難することができる社会を目指し、このプロジェクトを立ち上げました。震災時に自身が目にした避難所でペットを連れて入れず、外にいるしかなかった子どもたちの姿が心に残り続け、二度と同じような悲劇を繰り返さないための取り組みを始めたといいます。このプロジェクトは、避難時のペットの受け入れ態勢や飼い主の意識向上を図ることを目的としています。

獣医師大会での基調講演



大会では、伍代氏が基調講演を行い、災害動物支援活動における獣医師の役割について述べました。特に、避難の際に飼い主がどのように対応すれば良いのか、そして獣医師がどのようにサポートできるのかに焦点を当て、実際の取り組みや成果を紹介しました。能登半島地震の際の信頼性のある事例を挙げ、獣医師同士の連携がいかに重要であるかを強調しました。

さらに、避難所でのペット同伴の受け入れについても課題を指摘しました。人口密集地域ではスペースが不足していることや、飼い主教育が必要であることも話され、ペット同伴の避難所を増やすためにはどうすればいいか、具体的な解決策を模索していく必要があると強調しました。

クロストークセッション



その後行われたクロストークセッションでは、山梨県獣医師会副会長の浅山光一氏が市町村へのアンケート結果を発表しました。避難所にペットを受け入れる余裕がある市町村が増加している一方で、人口密集地では依然としてスペース確保が課題であることが明らかになりました。また、群馬県獣医師会の小此木正樹氏によると、VMAT(災害動物医療支援チーム)が各市町村の防災訓練に参加し、動物を連れた被災者への支援を行っていることなどが報告されました。

トークセッションでは、参加者から活発な意見交換が行われ、"同行避難"と"同伴避難"についての誤解や、獣医師の役割の重要性が再度確認されました。飼い主や地域防災担当者がペット避難に関して理解を深めるためにも、獣医師の知識と専門性が不可欠であるとの提言がありました。

参加者の強い思い



伍代氏は最後に、災害時に獣医師からの助言やサポートがどれほど貴重であるかを訴えました。特に、地域の避難所の位置やペット同伴の可能性について情報を提供する役割が求められています。

「獣医師の皆さまには、今後ますますのお力添えをお願いしたい」と熱い想いを込めて語りました。

この大会を通じて、今後の災害対策におけるペットの位置づけがより重要視され、飼い主とペットが共に安全で安心できる避難環境が整備されることを期待します。


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会社情報

会社名
りく・なつ同室避難推進プロジェクト事務局
住所
東京都港区三田1-4-1住友不動産麻布十番ビル
電話番号

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