AI音声生成プラットフォーム『にじボイス』が正式リリース
株式会社Algomaticが新たにリリースしたAI音声生成プラットフォーム『にじボイス』。感情豊かな音声を容易に生成できるこのプラットフォームは、ユーザーが選んだキャラクターにテキストを入力することで、どなたでも感情を読み取った音声を作り出すことが可能です。2024年11月にはクローズドβ版がスタートし、約1カ月間で累計3,000万文字以上の生成に成功しました。
スムーズな音声生成体験
『にじボイス』の正式版リリースに伴い、選べるキャラクターの数がなんと100体に拡大しました。この新機能により、ユーザーはより多彩な音声を楽しむことができます。また、新しく実装されたログイン機能では、過去の生成音声の履歴を保存可能になり、ユーザーごとの生成精度も向上。さらに、月額制のサブスクリプションプランも導入されており、月1,000文字までは0円で、1,000文字を超える利用については490円から利用できる仕組みが整っています。この料金の一部はボイスパートナーに還元されるため、利用者も声の表現者も満足できる形になっています。
声の表現を広げる新たな試み
さらに『にじボイス』では、初となるボイスパートナー第1期生のオーディションを開催しており、声の持ち主が生成音声の表現を広げることを目指しています。対象者は、声の表現活動に取り組んでいる方や、朗読、ナレーション、アフレコなどの経験がある方で、今後の音声関連活動の発展を目指しています。収録内容に関しては、3〜8時間程度のコーパス収録がありますが、具体的なロイヤリティは生成回数に基づいて支払われるため、透明性の高い仕組みが採用されています。
これからの展望
『にじボイス』は、さらなる活用を促進するために、年内を見込んでAPIの公開も予定しています。これにより、様々な領域での音声生成ニーズの拡大を目指し、音声の持ち主の権利や意思を尊重したフィルター機能の実装も考えられています。
Algomaticの自信
事業責任者の原田祐二氏は、「日本のコンテンツが持つポテンシャルをAIの力で引き出し、新たなエンターテイメントを創造していく」と意気込みを語っています。また、Algomaticは、今後もさまざまな企業からの問い合わせが殺到しており、音声生成技術を活用して、世界中で日本のコンテンツを広めていく正念場に立っています。
『にじボイス』は今後、声の生成における新たなスタンダードを築き、日本が誇る文化を世界に発信するための重要なプラットフォームとして期待されています。