大分県九重町が進める新しい教育連絡システム「Chimelee」の全校導入

大分県九重町の教育が変わる

大分県九重町では、2024年6月より全ての公立小中学校で新しい連絡システム「Chimelee（チャイムリー）」の導入が計画されています。このシステムは、効率的な情報伝達を目指し、学校と保護者のコミュニケーションを改善することを目的としています。

従来の課題と導入の背景

これまで九重町の学校では、メールシステムを用いて連絡を行っていました。しかし、多くの保護者が重要なメールを見逃すことが問題となっていたのです。また、学校からの通知を紙で配布するケースも多く、ペーパーレス化が進まない状況にありました。

さらに、スクールバスに関する連絡がメールやアナログな手法を通じて行われていたため、特に緊急時の情報伝達が不十分でした。このような状況では、教職員の業務負担が増すばかりで、効率的な教育環境の実現が難しくなっていました。

「Chimelee」の特長

「Chimelee」導入の決め手は、保護者がアプリを通じて連絡を受け取る仕組みです。リアルタイムのプッシュ通知機能や、連絡未読者への自動リマインドメール機能が見逃しを防ぎ、確実に情報を届けることができます。また、ファイル添付機能や欠席連絡機能、アンケート機能も備わっており、必要なコミュニケーションが一元管理できるため、業務の効率化にも寄与します。

九重町教育委員会の担当者は、「このシステムは教職員の働き方改革にもつながる」と語り、スクールバスの効率的な管理や、円滑な保護者との連絡を期待しています。

「Chimelee」の具体的な機能

このシステムにはいくつかの重要な機能があります。まず、学校が作成したメールを専用アプリで直接配信できるメール配信機能があります。これにより、保護者へのお知らせが確実に届く仕組みが整うのです。

また、欠席や遅刻、早退に関してもアプリを通じて簡単に連絡できるため、学校側も出欠確認がスムーズになります。これにより、教職員は忙しい朝の時間に電話対応に追われることなく、生徒に対してより多くの時間を割くことができます。

さらに、アンケート機能を活用することで、保護者会や行事への参加確認をスムーズに行うことができ、集計作業も自動化されます。報告結果はグラフやExcel形式で出力できるため、運営側にも大きなメリットがあります。

最後に、バス乗車管理機能によって、保護者からの情報が迅速にバス名簿に反映され、手作業による名簿作成が不要になります。このように、全ての情報がデジタル化されることで、業務の効率化が期待されているのです。