マウザー、村田製作所の新型6軸ジャイロスコープを開始
マウザー・エレクトロニクスが、村田製作所の最新モデル「SCH16T-K10 6軸ジャイロスコープおよび加速度センサ」の取り扱いを開始しました。この製品は、ドローンやロボット技術の最前線での高性能アプリケーションに新たな基準を設定することが期待されています。
產品の概要
「SCH16T-K10」は、村田製作所の6軸慣性計測ユニットシリーズの最新作です。ジャイロの性能を向上させたこの製品は、従来モデルと比較して10倍のダイナミックレンジを誇り、過酷な環境でも安定した性能を発揮します。特に、3D-MEMS技術を基にしたミックスドシグナルASICを搭載しており、多様な用途に応じた設定が可能となっています。
このデバイスは、最大で2000dpsのジャイロ性能と、16gの加速度センサの測定範囲を持ち、ドローンのナビゲーションや高性能ロボティクス用途に最適です。特に、産業用オートメーションや自動車技術においても、強い需要が見込まれています。
性能とデザインの特徴
統合された設計により、振動による誤差を最小限に抑えることができるため、過酷な振動環境でも高精度の測定が可能です。また、優れた耐衝撃性により、動きの激しい環境でも安定した測定を実現します。
- - SafeSPI v2.0インタフェース:信号の安定性を確保し、外部ノイズの影響を受けにくい設計です。
- - 充実した自己診断機能:故障の早期発見を助けるために、自己診断機能を充実させています。
- - コンパクトなデザイン:11.8 x 13 mm²のサイズで、スペースが限られたアプリケーションにも容易に搭載できます。
アプリケーション開発は、特に「SCH16T-K10 IMU」を用いた設計でのプロトタイピングが容易になるよう、ピンヘッダーと必要なパッシブ部品を含む「SCH16T-K10-PCBセンサボード」により、支援されています。このボードによって、効率的かつ迅速な設計プロセスが実現可能となります。
村田製作所とマウザー・エレクトロニクス
村田製作所は、セラミック受動電子部品および無線接続モジュールの設計・製造を手掛ける企業で、1944年に京都で創業。その後、電子産業全体に貢献してきました。また、グローバルに展開するマウザー・エレクトロニクスは、最新の半導体や電子部品を正規代理店として提供します。両社のパートナーシップにより、革新的な製品が市場に投入され続けています。
まとめ
新型6軸ジャイロスコープ「SCH16T-K10」は、村田製作所の技術力が詰まった製品であり、マウザーによる取り扱いが開始されたことで、さまざまな業界での活用が期待されています。性能の高さから新たなアプリケーション開発に貢献する本製品に、ぜひご注目ください。
最新情報やニュースについては、
マウザーのウェブサイトでご覧いただけます。