新虎安田ビルがスマートビル化！地域連携DX実証実験で賑わい創出へ

安田不動産が運営する新虎安田ビルは、清水建設が提供する建物OS「DX-Core」を導入し、スマートビルとして生まれ変わりました。施設利用者の利便性向上と建物管理の効率化を目指し、様々なDXサービスが展開されます。

さらに、scheme vergeの人流解析・マネジメントプラットフォーム「Horai」と連携し、三社共同で賑わい創出に向けた実証実験を実施します。

新虎安田ビルにおけるDXサービス

新虎安田ビルでは、施設利用者とビル管理者が連携できる専用ポータルサイトをオープン予定です。館内のお知らせ情報閲覧、各種申請、テナント内の空調・照明・ブラインド操作など、利便性を高める機能が満載です。

また、トイレや喫煙室の混雑状況表示、人の動きをカメラで検知する自動呼び出しなど、DX/IoTを活用したきめ細やかなサービスを提供することで、ビル利用の自動化・見える化を実現します。

人流データで賑わい創出！実証実験の内容

コロナ禍を経てリモートワークが定着する中、オフィス出社によるコミュニケーション活性化を望む企業は多いですが、オフィスへの出社意欲を高める施策は課題でした。

本実証実験では、新虎安田ビルと周辺地域の人流データを取得・解析することで、テナント満足度の向上、商業施設の利用促進、地域活性化を目指します。

具体的には、施設利用者向けのデジタルスタンプカードやクーポンサービスを提供し、周辺地域での消費を促進します。また、オフィステナント向けのチームビルディングイベントを開催することで、出社意義を高める施策も検討しています。

これらの取り組みを通じて得られたデータを活用し、サービス改善を継続的に行うことで、より効果的な賑わい創出を目指します。

スマートビルが地域活性化の核となる？

本実証実験は、NEDO（国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構）の助成事業「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業」の一環として推進されます。

将来的には、スマート化された建物を核として、周辺地域とのデータ連携による賑わい創出を図り、地方創生にも貢献する高付加価値なサービス提供を目指していくとのことです。

新虎安田ビルにおけるスマートビル運営と地域連携DX実証実験は、デジタル技術を活用した街づくり、そして人々の生活をより豊かにするための新たな試みと言えるでしょう。今後の展開に注目です。