フランス料理の巨匠三國シェフが贈るスープの真髄
2024年10月3日、代官山の蔦屋書店にて、フランス料理界の巨匠、三國清三氏の新著『おいしいスープがあればいい三國流おうちでつくる極上スープ』の刊行を記念するトーク&サイン会が開催されました。本書は三國氏が自身の経験をもとに、スープに特化したレシピ集でもあり、シェフの真髄が詰まった豪華な一冊です。さっそくイベントの模様をお伝えしましょう。
イベントの内容と興味深いトーク
イベントは、三國シェフと担当編集者によるトークセッションからスタートしました。三國氏はスープについて、「軽くて簡単な食事であり、家庭で気軽に作れる料理」と語ります。家庭でも楽しめるように工夫されたレシピだけではなく、三國シェフ自身のスープに対する深い理解と感情が伝わってきました。特に印象的だったのは、スープを「ただの飲み物ではなく、奥深い料理」と表現したことです。自らの経験と試行錯誤を通して、スープの楽しさを追求してきた三國シェフの言葉には説得力があります。
水から作るスープの魅力
三國シェフの新刊の特徴は、ダシや市販のスープの素を使用せず「水から作るスープ」に注力している点です。シェフは水の大切さを強調し、水が最もピュアな素材であることを説明しました。水を基にすることで、魚や肉、野菜などの素材本来の味が引き立つのだそうです。この考え方は、現代社会においてはむずかしいことであるとしつつも、素材の味を最大限に生かすために水を使ったレシピを推奨しています。
特におすすめのレシピ
三國シェフが特別に推奨するレシピは「マッシュルームのカプチーノ」です。このレシピはアラン・シャペル氏の影響を受けており、三國シェフ自身のスペシャリテとも言えます。家庭でも再現可能なように工夫されたこのスープを通じて、シェフは自身の料理の神髄を伝えています。参加者の間でも好評で、多くの人がシェフの意図を理解し、実際に自宅で作って楽しむ様子が見受けられました。
和気あいあいとした雰囲気の中での質疑応答
トークの後半では参加者からの質問タイムが設けられ、三國シェフの原動力や仕事感について深い話が交わされました。その中には、オンライン視聴者からの質問も含まれており、イベントは和やかな雰囲気で進行しました。参加者は新たな気づきを得る機会となり、充実した時間を過ごせたことでしょう。
最後に
『おいしいスープがあればいい三國流おうちでつくる極上スープ』は、三國シェフが長年の経験をもとにまとめたスープの集大成と言える一冊です。家庭で簡単に楽しめるレシピの数々をぜひ手に取って味わってみてください。81のレシピが掲載され、初めての方でも取り組みやすい内容に仕上がっています。また、この本を通じて、三國シェフのスープの世界に触れてみるのも良いでしょう。
書籍の詳細は以下の通りです。
- - タイトル: おいしいスープがあればいい三國流おうちでつくる極上スープ
- - 著者: 三國清三
- - 発行元: 西東社
- - 価格: 1650円(税込)
- - ページ数: B5判変形・128ページ
- - 発売日: 2024年10月4日
この素晴らしい書籍を手に入れて、家庭でスープ作りを楽しんでください。