2026年卒業予定学生の就職内定率と内定式の実施傾向
株式会社インディードリクルートパートナーズのリサーチセンターが実施した「就職プロセス調査」では、2026年度卒業予定の大学生・大学院生を対象に、9月1日時点での内定状況がまとめられました。調査はオンラインで実施され、5,401人の学生からのデータが集められました。
内定率の分析
調査結果によると、2025年9月1日時点の大学生(大学院生含まず)の就職内定率は94.8%となり、前年とほぼ同じ水準を維持しています。特に、文理別で見ると文系は94.2%、理系は96.0%という結果となりました。このデータは、卒業後の進路が明確になっている学生が多いことを示しています。
さらに、地域別の内定率も注目すべきポイントです。関東地域は93.0%、中部は94.9%、近畿は96.6%、その他地域は95.8%という結果となりました。近畿地域の内定率が他の地域に比べて高いことがわかります。
進路確定率
進路確定率は86.3%で、これも前年と同様の水準。多くの学生が、早い段階で内定を得ていることが明らかになりました。これにより、企業の採用活動の早期化が進んでいることが伺えます。
内定式の状況
内定を得た学生に対して、内定式の実施予定を尋ねた結果、65.5%が10月1日に内定式を開催すると回答しました。この数字は、企業が就職シーズンに向けたスケジュールを計画する上で重要な情報です。一方で、4.9%の学生は「現時点で開催予定がない」と答えています。
内定式の形式については、85.8%の企業が対面で実施する予定である一方、オンラインでの開催を予定している企業はわずか7.0%にとどまりました。この傾向は昨年と変わらないことが確認され、企業側が内定者とのコミュニケーションを重視していることが浮き彫りになっています。
従業員規模による傾向
企業の規模による内定式の実施形式にも違いが見受けられます。従業員数300人から999人の企業ではオンライン開催が増加傾向にあり、5,000人以上の企業では対面が主流。これにより、企業文化や規模によるコミュニケーション方法の違いが明確になっています。
今後の展望
調査結果を受けて、企業には内定者とのコミュニケーションをさらに深め、不安を払拭し理解を深めるための取り組みが求められます。内定者にとって、内定式は企業と自分との接点を強化する重要な機会です。企業側の適切な対応が、後の入社意欲にも大きく影響するでしょう。
本調査の詳細については、
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会社概要
株式会社インディードリクルートパートナーズは東京都千代田区に本社を置き、リサーチセンターが信頼性の高いデータを提供しています。詳しくは、
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