GE流仕事術の核心に迫る新刊
3月18日、注目の新刊「GE 世界基準の仕事術」が日本GE代表取締役であり、GEキャピタル社長兼CEOの安渕聖司によって出版されました。本書は、特にビジネスパーソンにとって見逃せない内容が盛り込まれています。著者はGEの現役経営者であり、その経験をもとに世界基準の経営戦略を明らかにしています。
GE社について
GE(ゼネラル・エレクトリック)は1892年に創業され、エジソンの電球を起源とする歴史ある企業です。株式指標「ダウ平均」において、1896年に始まった当初から唯一残っている企業でもあり、常に経済の先頭に立ってきました。GEの経営者の多くは社内からの人材であり、これまでにCEOはたった9名のみ。これが、GEの独自の人材育成システムと強さの証です。
本書の内容
本書は、GEの成功の秘訣を以下のようなテーマで構成しています。
1. GEオリジナルの仕事術
- - ポストイットを活用した意見交換
- - 会議において必ずアクションプランを決定
- - ボランティア活動を通じた人材のつながり
- - 社員全員が言いたいことを自由に言える環境
- - 従業員のコンディションを維持するためのサポート
2. 人材育成
- - 年齢に関わらずチャレンジを促す仕組み
- - ビジョンを持たせるリーダーシップの重要性
- - 社内での明確なリーダー像の設定
- - 定期的な改善提案の実施
- - 優れた若手人材の積極的な育成
3. 人事評価
- - 異議が唱えられる評価制度
- - 評価者の評価システム
- - 上司抜きでの対話の場の設置
4. 経営・組織
- - 30万人の社員を抱えつつもシンプルな組織構造
- - 権力闘争の不在
- - 経営戦略を堅実に実行する体制
5. リーダーの役割
- - 重要なのはポジションパワーではなく影響力
- - リーダーシップを履行する文化の構築
6. グローバル競争に勝つために
- - 日本人としてのアイデンティティの重要性
- - 知識はすぐに陳腐化するが、問題解決のアプローチは不変
- - 賢いスピーチの技術を磨くことの重要性
- - 決断力と教養の継続的な向上
本書は、現代のビジネスの課題に直面する企業にとって示唆に富んだアプローチを提供しています。特に、企業経営やマネジメントに興味のある方には、GE流の経営術を学ぶ絶好の機会です。
著者プロフィール
安渕聖司氏は早稲田大学を卒業後、三菱商事に入社しました。ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得し、その後様々な金融関連のポジションを経て、2006年にGEに入社。以来、GEキャピタルのCEOとして日本の金融サービス事業を統括しています。
本書を通じて、GE流の経営哲学や人材育成のノウハウを学び、自らのビジネスに活かしていきましょう。日本中のビジネスパーソンにとって、役立つ一冊となることでしょう。