新サービス『スイシロウDX』
2023-12-12 11:00:02

グリーンレーザーとUAVを活用した河川測量の新サービス『スイシロウDX』の誕生と期待

グリーンレーザーとUAVを活用した河川測量の新サービス『スイシロウDX』の誕生と期待



私たちの生活は自然と密接に結び付きおり、最近の異常気象によって自然災害のリスクが増しています。そのため、道路や河川、構造物の事前調査が求められ、防災・減災対策が欠かせない状況です。特に、技術革新が進む中で、DX(デジタルトランスフォーメーション)が土木業界に広がり、UAV(無人航空機)を利用した測量が注目を集めています。

UAVを用いることで、測量作業は高精度かつ短時間で行えるようになります。さらに、得られたデータは即座に設計や工事用に利活用できます。最近では、グリーンレーザースキャナを使用した河川の測量が公共事業に取り入れられていますが、これにはいくつかの課題が存在します。

グリーンレーザースキャナの弱点とスイシロウDX



グリーンレーザースキャナは、水を透過する特性を持ち、河川の地形データを陸部と水部の両方から同時に取得できます。しかし、河川の水が濁っている場合、精度が低下し、正確な河床データが得られません。このため、晴れた日を見計らって計測を行う必要があり、無駄な時間を要します。そこで技術開発コンサルタントが新たに立ち上げたのが『スイシロウDX』です。

『スイシロウDX』は、事前に河川への濁度計設置を行い、ロガーと特定のアプリを通じて濁度データを自動収集。収集された情報はクラウドに記録され、測量業務に役立てられます。

この新サービスは、既存の機器やアプリケーションを組み合わせることで実現可能であり、過去に放射性物質を含んだ水の濁りを測定する装置を開発した経験が生かされています。

増大する期待と業務改善



『スイシロウDX』がもたらすメリットは数多くあります。特に、リアルタイムでの濁度測定により、業務の品質向上が期待されます。これにより、測量中に得られた濁度データは報告書の根拠として利用され、業務全体の透明性が増すことでしょう。

さらに、クラウド技術を活用すれば、遠隔地からでもデータをリアルタイムで把握でき、無駄な出動を減らすことが可能です。これにより、作業の効率化が直接的に業務改善に結びつくと考えられています。埼玉県の河川UAV測量業務でも、「水質・濁度調査」の実施が明記されており、今後の展開への期待感が高まっています。

今後の展開と技術利用



『スイシロウDX』は、濁度調査だけでなく、流速計や湿度センサーなど他のセンサーとも組み合わせて利用可能です。これにより、特に災害時のデータ収集など用途は広がるでしょう。技術開発コンサルタントは2019年にも「カゲシロウ3D」というサービスを展開し、ゴルフ場の日影シミュレーションを行ってきました。

株式会社技術開発コンサルタントは昭和61年に設立以来、「見える設計」を掲げ、デジタル化を促進してきました。ドローンを用いた三次元測量や3Dシミュレーションなど新技術を積極的に取り入れ、業務の効率化やAIを活用した改善にも取り組んでいます。

まとめ



新たに登場した『スイシロウDX』は、河川測量における濁度管理の課題を解決し、データの質を向上させることが期待されています。DX化が進む土木業界において、『スイシロウDX』の導入が地域の発展や様々なサービスの新展開にもつながることでしょう。今後どのようにこのサービスが広がっていくのか、その動向に注目です。

会社情報

会社名
株式会社技術開発コンサルタント
住所
埼玉県深谷市上野台上野台440
電話番号
048-572-8226

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