アートプロジェクト「A Tree」第二フェーズ開幕
銀座の商業施設、GINZA SIXにおいて、実施されるアートプロジェクト「A Tree」の第二フェーズが2025年秋から始まる。このプロジェクトは、国内外で活躍する6名のアーティストによる、吉野杉をテーマにした新たな作品を展開するもので、訪れる人々に新しい体験を提供することを目指している。
プロジェクトの背景と魅力
「A Tree」は、設計事務所「DAIKEI MILLS」を主導として、吉野杉の魅力を引き出す活動に焦点を当てている。第一フェーズでは、吉野杉が家具として形を変える過程やそのプロセスが来場者に直接触れられる展示が行われ、多くの来場者に新しい感覚を提供してきた。その中で、中村圭佑氏は吉野杉の可能性を広げる活動を続けており、今回は新たに6名のデザイナーやアーティストと共に、プロジェクトが進化を遂げる。
アーティストたちは、吉野の自然や文化からインスピレーションを得て、各々の独自の視点で作品を創作する予定だ。初回展示には、日本のシーン・シーンと韓国の合作ユニット、KUO DUOが参加し、それぞれの解釈で吉野杉の新たな側面を引き出す。
展示情報
第一弾
1.
Siin Siin(シーン・シーン)
- 主に家具のデザインを手がけ、生活空間を観察し素材に着目した独自のスタイルが特徴。
- コンセプト: 明治期に植えられた吉野杉を使い、その歴史や人との結びつきを表現。
2.
KUO DUO(クオ・デュオ)
- 韓国のデザインスタジオで、プロダクトデザインを中心に活動する。 コレクション「KIRI KABU」は切り株の形を模した家具を展開し、自然の加工と豊かな物語性を融合させる。
第二弾
1.
Rio Kobayashi(リオ・コバヤシ)
- 栃木出身で、ロンドンで活躍するデザイナー。多文化的背景を持ち日本の職人文化を現代的に表現。
2.
Fabien Cappello(ファビアン・カッペッロ)
- メキシコを拠点に活動するデザイナー。素材選びにこだわり、公共空間向けのデザインを手がける。
第三弾
1.
Max Lamb(マックス・ラム)
- 英国出身で、革新的な作品づくりで評価されるデザイナー。自然素材と伝統的技法を組み合わせたデザインが特徴。
2.
Faye Toogood(フェイ・トゥーグッド)
- 幅広い表現を持つ英国のデザイナーで、自然物からインスピレーションを得た作品を多く手がける。
参加アーティストとプロジェクトの意義
このプロジェクトは、アートと文化を通じて人々に新しい体験を提供することを目的としており、新たなカルチャーの創出にも寄与している。アーティストたちは吉野杉の魅力を最大限に引き出し、作品を通じて自然や文化への感謝を表現する。
展示は2025年の秋から始まりますが、すでに多くの期待が寄せられています。中村圭佑氏は、「このプロジェクトを通じて、吉野杉の本質を再考し、訪れる皆さんとともに新たな発見を楽しみにしている」と語る。
「A Tree」はただのアートプロジェクトではなく、社交的なインタラクションや地域との結びつきを強化する場でもあります。銀座という都市の中心で、自然の美しさとアートが共存する新たな空間が、多くの人々に親しまれることを願っています。
今後の展開にもぜひご期待ください。