土木業界のウェルビーイング推進に向けた対話の場が開催される

2025年9月8日、長い歴史を有する「土木学会全国大会」が開催されました。ここでは、土木分野における研究者や実務家たちが集まり、未来の土木業界にとって重要なテーマについて活発な議論が交わされます。特に注目を集めたのが、株式会社ワーク・ライフバランスのコンサルタント・浜田紗織が登壇した「働き方とウェルビーイングの関連性」というテーマでした。

浜田は、豊かな実践事例を背景にモデレーターを務め、山のような知見と議論を通じて土木業界のウェルビーイングを深く掘り下げました。彼女はこの討論会を通じて、ウェルビーイングに対する理解を深め、その向上が業界の変革に不可欠であることを強調しました。

土木学会は1914年に設立され、全国に約4万人の会員を有しています。この大会は、学術研究者や行政関係者、建設業界のリーダーたちが一堂に会し、業界の課題や最新動向について議論する貴重な機会となっています。浜田の登壇を通じて「ワーク・ライフバランス」と「ウェルビーイング」という視点が、今後の土木業界においてどれほど大切な要素であるかが明らかとなりました。

討論会では、「働く幸せ」を土木業界でどのように実現するかが中心テーマとなり、ウェルビーイングの本質やその向上方法について多くの意見が交わされました。世代を問わず、働き方やワーク・ライフバランスが人々の幸福度に深く関連していることが明らかになり、自己承認や対話の重要性が強調されました。

浜田は、「まず自らのウェルビーイングに責任を持ち、小さな行動から始めよう」という前向きなメッセージで討論を締めくくりました。これにより、参加者たちには自らの幸福や職場環境の改善に向けて一歩踏み出す意義を感じさせました。

土木業界はさまざまな課題に直面しています。人材不足、自然災害への対応、少子高齢化、インフラ整備のニーズ拡大、資材価格の高騰、さらには長時間労働の問題など、多くの難題が横たわっています。これらの課題を克服するため、「2024年働き方改革実現への土木学会からの提言」が発表予定であり、コミュニケーションの円滑化や書類の削減に向けた取り組みも進められます。

浜田自身は、業界の幸せや発信の重要性に加え、ポジティブなカルチャーの形成の必要性を訴えました。「ウェルビーイングを感じられる組織を作るためには、制度改革だけでなく文化の変革が欠かせません」と語り、参加者たちに対話の重要性を再認識させるよう呼びかけました。

ワーク・ライフバランスは、土木業界における働き方改革に積極的に取り組んでおり、企業の変革事例があらゆる場所で花開いています。たとえば、東亜建設工業では「カエル会議」を導入し、従業員の98％が改革への前向きな姿勢を示しました。この取り組みでは、二度手間の削減や効率化が図られ、職場の心理的安全性も向上しています。

また、三機工業では完全週休二日制の導入や、現場における育成プランの実施など、先駆的な働きやすい環境の構築に取り組んでおり、社員が育児休業を取得するなど、従業員への配慮がなされています。

浜田は、ウェルビーイングに特化した議論の重要性を強調し、同業種の仲間と共に課題を共有することで、より良い職場環境を次の世代に引き継ぐ努力を行う意義を感じています。このように、土木業界がウェルビーイングやワーク・ライフバランスの向上に向けて動き出す姿勢は、今後の変革へとつながるでしょう。

ワーク・ライフバランスは、これからも人が輝く社会の実現に向けて、全力で支援を続けていきます。機会を逃さず、安心して自分らしく働ける環境を創るための施策がさらに広がることを期待しています。