絵本「ライオンのこころ」が12刷重版を迎える
2021年に初めて刊行された絵本「ライオンのこころ」が、ついに12回目の重版を迎えました。この作品は、世界中でおよそ41か国に翻訳され、なんと150万部を超えるベストセラーとなっています。
絵本の魅力
「ライオンのこころ」は、子どもたちに向けた心温まるストーリーで、強さと優しさを育む、まさに心の栄養を与えてくれる絵本です。特に、リズミカルで躍動感溢れる言葉と、絵本から飛び出してきそうな活気あるイラストは、小さなお子さんたちを夢中にさせます。物語は、小さな体を持つネズミが、自分の声を手に入れようと大きなライオンに助けを求めるという内容です。
ストーリー概要
物語の中で、ネズミは他者に気づかれずに生きることに苦しんでいます。一方、体も声も大きなライオンは、みんなの憧れの存在です。ある日、ネズミは自分もほえることで皆に注目されるのではとひらめきます。そこで、ライオンにほえ方を教えてもらいに行くというストーリーが展開されます。この物語は、勇気を振り絞って新しい自分に一歩踏み出すことの大切さを伝えており、自分の中に潜む弱さや強さに気づき、誰かとそれを認め合うことの重要性を描いています。
安藤サクラの翻訳
この絵本の翻訳は、母として、また俳優としても知られる安藤サクラさんが手掛けています。彼女の作品での表現力は名高く、絵本の翻訳に関しても彼女の独自の視点がしっかりと表れています。安藤さんが絵本の世界に一歩ふみだし、「自分の声」を見つける様子は、多くの人々にインスピレーションを与えるでしょう。この特別な一冊は、絵本の内容を魅力的な日本語に置き換え、子どもたちの心に深く響くものとなっています。
誰もが共感できるメッセージ
「ライオンのこころ」は、ただお子さんのためだけのものではありません。誰かと一緒に楽しい時間を過ごしたい人、お子さんが友達を作れずに悩んでいる親御さん、さらには、可愛らしい表紙が気に入って手に取った方々、すべての人々の心に深く響くメッセージが込められています。この作品を通じて、ライオンとネズミの友情が、読む人々に温かな思いを抱かせることを願っています。
書誌情報
この絵本の書誌情報は以下の通りです。
- - 発売日: 2021年12月1日
- - 文: レイチェル・ブライト
- - 絵: ジム・フィールド
- - 翻訳: 安藤サクラ
- - 本体価格: 1,800円(+税)
- - 仕様: A4変/上製/32ページ
- - ISBN: 978-4-910352-13-8
なお、本書の価格は2025年7月より改定される予定です。
この「ライオンのこころ」、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。心を育む素敵な時間を、あなたやお子さんと共に過ごしてほしいと思います。