再生可能エネルギー調達支援の新たな協力体制
2023年10月8日、株式会社三菱総合研究所(MRI)とフランスのGranular Energy SASが、企業および電力事業者向けに再生可能エネルギーの調達支援に関する業務協力を発表しました。この協業は、特に非化石電源の調達の透明性向上を目指したもので、エネルギー業界に新たな風を吹き込むものです。
背景
脱炭素社会の実現に向けて、企業はRE100(再生可能エネルギー100%調達)やSBTi(科学に基づく目標設定イニシアチブ)といった自主的な取り組みが求められています。その中で、非化石電源の調達がますます重要視されるようになり、特に「時間単位での需給一致(Hourly Matching)」の必要性が高まっています。
MRIは、エネルギー分野におけるコンサルティングサービスを提供しており、その経験を生かして、企業のニーズに応える情報やソリューションを提案してきました。一方で、Granular Energyは、再生可能エネルギーのポートフォリオ管理を専門とし、高い透明性で企業がその利用状況を把握・証明できる環境を整備しています。
具体的な協業内容
この新しい協力体制では、両社の専門知識を活かした具体的な支援が行われることになっています。主な協業内容は以下の通りです。
1.
MRIの役割: Hourly Matchingを取り入れたい企業に対し、必要な背景情報や実施可能性についての調査・コンサルティングを行います。
2.
Granular Energyの役割: EnergyTag認定を受けた再生可能エネルギー電源の証書管理や、Hourly Matchingを実現するためのシステム提供を担当します。
この協業では、企業がシステム導入を円滑に進められるよう、以下のプロセスが整備されます。
- - 事前検討: MRIは、利用目的に基づいたユースケースの設定や、必要な機能についてのレビューを行います。
- - 概念実証: 具体的な発電量や需要量、非化石証書に基づきHourly Matchingの検証を行います。
- - 本格導入・運用: 概念実証の結果を基にGranular Energyが実際のプラットフォームを提供し、スムーズな導入支援を行います。
今後の展望
両社の協力により、企業は透明な再生可能エネルギーの利用状況を把握し、適切に証明できる環境が整うことで、脱炭素経営やサステナビリティ戦略の強化が期待されます。また、小売電気事業者やアグリゲーターなど市場参加者に対して、効果的な再生可能エネルギー調達と管理のソリューションを提供することで、環境価値の向上にも寄与します。
この新しい取り組みは、日本国内における再生可能エネルギーの活用拡大に繋がり、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
両社についての概要
株式会社三菱総合研究所
- - 所在地: 東京都千代田区永田町二丁目10番3号
- - 代表者: 籔田健二
- - 事業内容: シンクタンクとしての活動やITサービス
- - 設立: 1970年
Granular Energy SAS
- - 所在地: 229 rue Saint-Honoré, 75001 Paris, France
- - 代表者: Toby Ferenczi
- - 事業内容: 再生可能エネルギーのポートフォリオ管理ソリューション提供
- - 設立: 2021年
この協業がもたらす影響と期待に注目が集まります。