調査の背景と目的
株式会社Japan Asset Management(以下「JAM」)は、退職前後のお金やライフスタイルに関する意識変化を把握するために、退職金に関する意識調査を実施しました。この調査は、2024年6月24日から6月30日の間、562名を対象に行われました。現代においては、人生100年時代が来ており、多くの人々が退職後の生活をどう安定させるかに悩んでいます。
特に、最近のインフレや円安の影響が大きく、退職金の使い方や資産運用に対する不安が高まっています。調査では、資産運用に対する高い関心が浮かび上がってきました。
調査結果の概要
1. 新NISAの利用状況
調査によると、現在の資産運用で積極的に「新NISA(つみたて投資枠)」を利用していると答えたのは68%、また「新NISA(成長投資枠)」も63%の人々が活用しています。しかし、今後は国内個別株への関心が減少し、海外投資環境への移行が進んでいることも判明しました。つまり、円安が影響し、海外の金融商品への期待が高まってきているのです。
2. 資産運用に対する不安
資産運用での不安要素については、最も多くの71%が「インフレや円安」の影響を心配していることが判明、次いで62%が「市場の変化」に頭を悩ませていることが分かりました。多くの方が安定した投資環境を望んでいる状況です。
3. 退職による資産運用のきっかけ
退職金の運用を考えるようになった理由として、73%が「退職後の収入が減少すること」と回答しました。また、さらに51%が「インフレによる貯蓄の目減り」に対する不安を挙げています。これは、今後の生活費の確保に関する大きな懸念を示しています。
4. 専門家に求める情報
資産運用の専門家やアドバイザーに教えて欲しい情報としては、73%が「税金や法律の情報」を求め、次いで40%が「経済指標や金融ニュースに関する解説」を希望しています。現行の税制に対しての関心の高まりが見受けられます。
5. 投資詐欺への対策
最近の投資詐欺に対し、51%の人々が「マネーリテラシー向上のための情報収集」を行っていますが、情報の信頼性が確認できていると感じている人は19%と少数派です。特にSNSの影響で信頼性が問われる中で、さらなる防衛策が必要とされます。
6. 退職後のチャレンジへの意欲
退職後に挑戦したいこととしては、60%が「投資や資産運用」、58%が「新しい趣味の追求」と回答し、ポジティブなセカンドキャリアを目指す傾向が見られます。健康やフィットネスに対する関心も高く、自己実現に向けた取り組みが期待されています。
総括
本調査から、退職前後の人々が資産運用に非常に高い関心を寄せていることが明らかになりました。新NISAの活用が進む一方で、インフレや収入減少への不安も大きく感じられます。また、マネーリテラシー向上の努力がなされている一方、情報の信頼性へのチェックが追いついていないことが課題として浮き彫りになっています。
今後の退職後の生活を見据えた資産運用への取り組みや、必要な情報収集が重要であると再確認させられる結果となりました。これからの時代においては、適切な金融知識を元にした資産運用が、安定した老後の生活に貢献する育成環境が求められています。
会社概要
Japan Asset Managementは、2018年の設立以来、クライアントの資産運用を数多く支援してきた企業です。金融商品仲介業や投資助言・代理業を展開し、顧客のニーズに寄り添ったサービスを提供することがミッションとなっています。信頼され、支持されるパートナーとして、資産運用の新たな可能性を追求していく所存です。