モンキーショルダーが贈る「Ultimate Bartender Championship 2025 Japan」
2025年9月8日、東京・神谷町で「Ultimate Bartender Championship 2025 Japan」(略称:UBC)が華々しく開催され、バーテンダーたちが技と知識を競い合いました。このコンペティションは、スコットランドのブレンデッドモルトウイスキー「モンキーショルダー」によって主催され、日本初の試みとなります。主催者のブラウンフォーマンジャパン株式会社のアーロン・J・マーティン社長は、このイベントが多様なバーテンダーコミュニティを形成するとともに、バーカルチャーを盛り上げることを目指しています。
競技には、予選を通過した20名のバーテンダーが出場し、彼らは5つの求められるスキルに挑戦しました。これには、知識のチェック、カクテル制作のスピード、香りを使ったブランド特定、テーブルサービス、そして正確で迅速なカクテル作成が含まれます。特に、バーテンダーが日常業務で必要なスキルを基盤にしているため、従来のカクテルコンペティションとは一線を画した形式です。
決勝ステージの様子と優勝者の誕生
決勝ステージは、すべての出場者がオレンジ色のUBCオリジナルTシャツを身にまとい、雰囲気が高まる中でスタートしました。ウィリアム・グラント&サンズの日本カントリーマネージャーの二間瀬直志氏は、競技開始前に出場者に「楽しむこと、仲間を作ること」を強調しました。
各競技は非常に多岐に渡り、特にノージングでは、スピリッツの香りからブランドを当てる力が試されました。続いてのテーブルサービス競技では、複数の注文を覚えて的確に配膳する技術が評価されました。最終ステージでは、上位4名が1対1での競演を行い、指定された「オールドファッションド」と「エスプレッソ マティーニ」を披露し、審査員たちの厳しい目にさらされました。
ついに、吉澤翔太氏(ホテルニューオータニバーカプリ/東京)が見事に優勝し、チャンピオンリングを手にしました。吉澤氏は、10月12日に東京・渋谷で開催されるアジア地域決勝に出場する権利を獲得し、オリジナリティとプロフェッショナリズムを兼ね備えたカクテル技術を認められました。
今後の展望
アフターパーティーでは、バーテンダー同士がプロとしてのネットワークを広げ、モンキーショルダーのカクテルを楽しみながら親睦を深めました。アーロン・J・マーティン社長は、さらなるコミュニティの形成とバーカルチャーの発展を訴え、バーテンダーたちの真の才能に感謝の意を表しました。彼の言葉に、参加者たちも刺激を受けたことでしょう。
このように、「Ultimate Bartender Championship 2025 Japan」はただの競技ではなく、バーテンダーたちが互いに学び合い、成長する場ともなったのです。今後の活動に期待が寄せられる中、バーテンダーコミュニティの未来がいっそう光り輝くことを願っています。