和歌山市の文化財を守る!総合消防訓練の模様
和歌山市の文化財を守る!総合消防訓練の模様
令和6年度文化財防火運動推進週間に伴い、和歌山市の総持寺において特別な総合消防訓練が実施されました。この訓練は、過去の災害を教訓に文化財を防火から守る意義を深く理解するためのものです。
訓練の背景と目的
この訓練は、「文化財防火デー」として定められた日を中心に行われ、特に昭和24年1月に起こった法隆寺金堂の火災から、文化財を火災や震災などの災害からいかに守るかを考える良い機会となっています。全体の訓練は、即時に対応できる体制を整えることで、防火だけでなく、消防と地域住民との連携を深める役割も果たしています。
消防訓練の実施内容
訓練は総持寺の東側の庫裏から出火したとの想定で行われ、本堂への火の広がりを防ぐための模擬消火訓練が行われました。その中で、総持寺の関係者が初期消火訓練を実施し、カラーコーンを火点と見立てて、訓練用消火器を用いて効果的な消火方法を学びました。
また、隣接する野崎幼稚園の園児たちも参加し、避難訓練も同時に実施。子どもたちは指導を受けながら、冷静に避難する姿が印象的でした。
消防隊の活動
消防隊も連携し、避難誘導を支援しながら、貴重な宝物の保護と安全な場所への搬送を行いました。その後、本堂に向けて一斉放水が行われ、実際の火災時と同じく迅速かつ適切な対応の重要性が強調されました。
園児たちとの交流
訓練後には、幼稚園の園児たちに消防車の見学も行われました。子どもたちの目が輝き、代表の教諭が実際に梯子に乗ると、かわいい歓声が上がりました。
まとめ
今回の訓練を通じて、関係者全員が文化財と防火、防災に対する意識を高める良い機会となり、地域全体で文化財を守る意識がより深まったと感じています。消防職員としても、これからも日々の訓練を重ね、災害に備える努力を続けていくことを決意しました。各関係機関にご協力をいただきましたことに深く感謝いたします。これからも地域の安全を守るため、共に頑張っていきましょう。