リゾナーレ那須でのお米の学校
栃木県那須町にある日本初のアグリツーリズモリゾート「リゾナーレ那須」は、2025年5月3日から10月26日までの間、田植えから稲刈り、羽釜での炊飯体験までを楽しむ「お米の学校」を開催します。このプログラムは、2021年から始まり、参加者にお米の生産過程を体験してもらうことを目的としています。詳しい内容を見ていきましょう。
お米の学校の内容
このプログラムでは、全3回にわたって田植え、稲刈り、脱穀、精米の実習が行われます。参加者は、リゾナーレに宿泊し、事前にお米や田んぼについての学習を行います。次の日には、実際にプロの農家と一緒に田んぼで作業を行うことができます。
体験が終わった後には、羽釜を使って炊いたお米でおむすびを作ります。これにより、参加者は自分たちが育てたお米を口にする喜びを得られます。さらに、収穫した新米は、参加者の自宅に届けられ、思い出と共にその味を楽しむことができます。
背景と目的
日本では、年々田んぼの面積が減少しており、農林水産省のデータによると、昭和40年には約312.3万haの田んぼがあったものの、令和5年には233.5万haにまで減少しています。また、一人あたりのお米の消費量も同様に減少傾向にあります。
リゾナーレ那須は、現代の農業や自然環境の大切さを参加者に伝えるため、地元の農家と協力し「お米の学校」を運営しています。このプログラムを通じて、参加者が持つ農業への理解を深め、未来に美しい日本の原風景を残したいと考えています。
プログラムの流れ
プログラムは以下のスケジュールで実施されます:
- - 第1回「田植え」:5月3日〜5月10日
- - 第2回「稲刈り」:9月27日、28日、10月4日、5日
- - 第3回「脱穀、炊飯」:10月18日、19日、25日、26日
各回の定員は20名で、料金は1名3,000円(税込)。
参加者の声
お米の学校に参加した多くの方から、好評の声が寄せられています。子供たちは田植えや稲刈りの楽しさを感じ、「水の中を歩くのが大変だったけど、もっとやりたくなった」と言う感想も。また、「稲刈りの腰が痛くなったけど、農家の方の苦労を知れたのが良かった」といった声もあり、参加者にとって充実した体験となっていることが分かります。
SDGsとリゾナーレ那須
リゾナーレ那須では、持続可能な開発目標(SDGs)を意識したプロジェクトを進めています。お米の学校を通して、農業と観光が結びつく新しい形を創り出しながら、地域社会や環境に貢献することを目指しています。経済価値と社会価値の両立を図るCSV経営の一環として、今後も取り組みを継続していく予定です。
このように、「お米の学校」はただの体験にとどまらず、参加者にとってお米と田んぼの魅力を感じる貴重な機会を提供しています。このイベントを通じて、未来のために農業の大切さや田んぼの美しさを再認識してみてはいかがでしょうか?