ジャスミーがカーボンクレジット取引所「NCCX」を開設
2023年9月、IoTプラットフォームを提供するジャスミー株式会社が、国内ボランタリークレジットの「NCCCクレジット」に対応したカーボンクレジット取引所「NCCX」(ベータ版)を開設したことを発表しました。この取引所は、環境保全を目的とする新しい取引の場として注目を集めています。
NCCXの概要と特徴
NCCXでは、J-クレジットや海外ボランタリークレジットを通じてカーボンクレジットの創出及び取引が行われます。この取引所は、9月下旬の正式オープンに向けて、より多くの企業や個人が参加できるよう先行リリースを行っている状態です。参加登録に関しては、正式オープン時と同様の手続きで受け付けが行われています。
NCCC(一般社団法人ナチュラルキャピタルクレジットコンソーシアム)は、岡山県赤磐市での土壌カーボンクレジット事業において、今年7月に第一号の認証を実施するなど、環境に配慮した取り組みを進めており、NCCXの開設はその一環です。
ブロックチェーンを利用した信頼性向上
NCCXの最大の特徴は、ブロックチェーン技術を活用している点です。この技術によりデータの改竄や二重計上の防止を図り、カーボンクレジット取引の効率化を実現しています。また、これにより一般消費者や企業は、透明性の高い取引を通じて、安心してカーボンクレジットの購入や利用ができるようになります。これまで法人間に限られたカーボンクレジットの流通が、一般消費者にも開かれることで、より多くの人々が環境対策に参加することが可能になります。
消費者参加型の環境対策
NCCXでは、消費者がカーボンクレジットをオフセットとして利用したり、地域や企業と連携した取り組みへ参加することができる仕組みが設けられています。これにより、一般の人々も身近な場所で環境課題に取り組むことができ、持続可能な社会への意識が高まることが期待されます。
2つのビジネスモデル展開
取引所のサービスには、一般的な取引所形式の「NCCX」と、地方自治体向けの地域版取引所「わがまちカーボンクレジット」の2つのモデルが用意されています。これにより、地方自治体との連携も視野に入れたさまざまな取り組みが展開される予定です。
まとめ
ジャスミー株式会社によるカーボンクレジット取引所の開設は、環境対策への新たなアプローチを提供するものです。この取引所により、多くの消費者が環境問題に参加できるようになることが期待されています。カーボンクレジットに関する不安を解消し、誰もが手軽に環境保全に貢献するための新たな選択肢が生まれました。参加登録はジャスミーの公式サイトから行えますので、ぜひご確認ください。
参考資料