出前館がRoktと新たな提携を発表
株式会社出前館が、EコマーステクノロジーのリーディングカンパニーであるRoktとパートナーシップを締結しました。この提携により、出前館は広告事業の強化を目指し、サンクスページを通じて新たな収益基盤の構築を行うことになります。
1. パートナーシップの背景
近年、デリバリーサービスはCOVID-19の影響もあって急成長を遂げ、社会インフラとしての役割が急速に増しています。しかし、利用者が増える一方で、サービス価格が店頭よりも高く感じられることが多く、消費者にとっては割高な選択肢と思われがちでした。これを受けて、出前館は広告事業を通じて新たな収益源を確保し、顧客に対してより手頃な価格でサービスを提供する取り組みに乗り出しました。
2. Roktの技術で顧客体験を向上
Roktは、AIや機械学習を活用し、購入瞬間に顧客に関連性の高いオファーを提供する技術を持っています。この技術の導入により、出前館は顧客の購入が完了した瞬間に、サンクスページで外部広告の情報を表示し、パーソナライズされた広告体験を提供します。これにより、広告収入を得やすくし、顧客の利便性を損なうことなく、質の高い広告を展開することが可能になります。
3. ノンエンデミック広告の導入
出前館では、Roktと提携することで、ノンエンデミック広告をサンクスページで展開します。これにより、出前館で取り扱っていない商品やサービスの広告を掲載し、追加の収益を得るという新たな試みに踏み出しました。通常、広告事業の立ち上げには社内のリソースを多く消費しますが、Roktとのパートナーシップを活用することで、出前館はこの負担を減らし、効率的に広告を運営できる体制を整えています。
4. 将来への期待
出前館の執行役員である大枝千鶴氏は、Roktとの提携によって広告収入の基盤づくりが重要な時代に入ったと語っています。この新たな収益モデルにより、出前館はサービスの価格を抑えつつ、顧客のニーズに寄り添ったサービス提供を続けていく方針です。また、Roktの三島健氏も、この提携が出前館のさらなる発展につながることを期待しています。
5. 出前館とRoktの役割
出前館は、全国47都道府県でデリバリーサービスを展開する国内最大級のプラットフォームであり、食品デリバリーから日用品配達まで、サービスの幅を広げています。一方、Roktは、グローバルなEコマースリーダーとして、最も重要な購入瞬間に関連性のあるオファーを提供し、企業が新たな価値を創出するサポートを行っています。
6. まとめと今後の展開
出前館とRoktの提携により、デリバリーサービスの未来が大きく変わる可能性があります。顧客体験を重視した上で、新たな収益モデルを構築し、価格を抑えながらも質の高いサービスを提供していくことが期待されています。今後、両社の取り組みに注目が集まります。