日本初のPRIDE指標「ゴールド」受賞を達成したホテル
長野県北佐久郡の
ホテルインディゴ軽井沢と、大分県別府市の
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパが、職場におけるLGBTQ+を含む性的マイノリティへの取り組みを評価する
PRIDE指標2025において、見事「ゴールド」認定を受けました。この二つのホテルは、IHGホテルズ&リゾーツの一員として、日本初となる栄誉を手にしました。
PRIDE指標とは
PRIDE指標は、一般社団法人work with Prideによって2016年に策定された評価指標で、LGBTQ+コミュニティへの支援や取り組みを評価するものです。その内容は、以下の5つの指標から構成されています。
1.
Policy(行動宣言):LGBTQ+に対する企業の姿勢を明示する宣言。
2.
Representation(当事者コミュニティ):社内でのLGBTQ+当事者の代表性。
3.
Inspiration(啓発活動):社内外での啓発活動の実施。
4.
Development(人事制度・プログラム):多様性を活かした人事制度の整備。
5.
Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動):地域社会との関わり。
これらの指標に基づいて高評価を得ることで、企業はゴールド、シルバー、ブロンズといった段階的な認定を受けられます。
ホテルの理念と貢献
ホテルインディゴ軽井沢の総支配人、高良真理氏は、ゴールド認定が「True Hospitality for Good」の理念に共鳴していると語ります。この理念はすべての人に、思いやりと誠実なもてなしを提供し、社会にポジティブな視点をもたらすことを重視しています。
高良氏は「LGBTQ+を含むあらゆる人々が、安心して自分らしく過ごせる空間を育むこと」が重要だと強調。彼らの取り組みは、ホテルが単なる滞在場所ではなく「心のつながりを育む空間」であることを目指している結果とも言えます。
一方、
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパの総支配人、井上勝史氏も、この栄誉を大きな励みとし、すべてのゲストが自分らしく快適に過ごせる環境づくりができているとの手応えを感じています。彼は、ホスピタリティは「心を開いて受け入れること」から始まるとし、客室だけでなく文化や地域社会への貢献の重要性を強調しました。
ホスピタリティ業界の新しいスタンダード
こうした取り組みは、ホスピタリティ業界における新たなスタンダードを示しています。多様性を受け入れることで、より豊かな発想や創造性が生まれ、ゲストに高い満足感をもたらすことが期待されています。これにより、ホテル自身も成長し、地域社会との関係を深化させることができるのです。
おわりに
今回のゴールド認定は、ホスピタリティ業界における重要なマイルストーンとなるでしょう。
ホテルインディゴ軽井沢と
ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパの取り組みは、今後も多くのホテルに影響を与え、LGBTQ+を含むすべての人々が快適に過ごせる環境を広げていくことでしょう。