四天王寺大学が実施する救護体験授業
四天王寺大学の看護学部看護学科では、2024年11月12日(火)に大阪府ドクターヘリ及び大阪南消防局と協力した特別な体験授業を開催します。この授業は「災害看護支援論」の一環として実施され、学生たちが実践的な救護活動を学ぶ絶好の機会となります。
体験授業の背景と目的
近年、日本では台風や豪雨、地震などの自然災害が頻繁に発生し、被災者への適切な支援が求められています。それに伴い、四天王寺大学も災害看護に特化した教育プログラムを展開してきました。特に「災害看護学」では、異なる災害段階における被災者の特性を理解し、必要な看護技術を習得することに重点を置いています。
体験授業では、4つの目的があります。まず、被災者の搬送時に注意すべき点を実体験を通じて学ぶことができます。次に、ドクターヘリへの被災者の移送見学や機材の触れ合いを通じて、実際の救急医療の重要性を理解します。また、ドクターヘリに携わる専門家との交流を通じて、災害時におけるその必要性についても考えることができます。
体験授業の詳細
授業は、四天王寺大学の東キャンパス内で行われ、参加者は看護学科の学生100名です。スケジュールは次の通りです:
- - 8:30 - 救護所の設営 (東体育館1階)
- - 9:10 - 授業開始 (東体育館1階)
- - (1) 被災者搬送の体験:体育館から救急車両への搬送、トリアージの実施
- - (2) ドクターヘリや救急・消防車両の見学
- - 10:40 - 終了
このプログラムは、学生たちが実際に体験することで、理論だけではなく実際の現場で必要な知識や技術を身につける機会を提供します。特に、ドクターヘリは迅速な医療提供の必要性が高まる中で重要な役割を果たします。
四天王寺大学の歴史と役割
四天王寺大学は、聖徳太子によって約1,400年前に創設された日本最古の学問所にルーツを持つ教育機関です。現在も「和を以て尊しとなす」という学園訓の下、人と人とのつながりを重視した教育を展開し、地域社会への貢献を目指しています。
このように、四天王寺大学は教育機関としての役割を超えて、地域社会や自治体と協力することで、より良い未来を築くためのシステムを構築しています。災害に対する備えや、被災者支援の重要性を身をもって学ぶ機会を提供することで、学生たちが未来のリーダーとして成長することを目指しています。
まとめ
四天王寺大学での体験授業は、災害看護における実践的な学びを提供するとともに、学生たちが災害への備えを深め、専門家としての自覚を持つきっかけとなります。今後もこのような取り組みが続き、地域への貢献が一層進むことを期待しています。