ライト建築が世界遺産に
2019-08-01 09:53:02

フランク・ロイド・ライトの建築物が世界遺産に!新ビジターセンター構想も注目

フランク・ロイド・ライトの名を冠した建築物が、ユネスコの世界遺産リストに新たに加わりました。これに該当するのは、彼が手がけたフレデリック・C・ロビーハウスとユニティー・テンプルで、共にアメリカの現代建築の先駆けとして高く評価されています。

世界遺産としての意義


ユネスコによる世界遺産登録は、2019年7月8日に発表され、イリノイ州オークパークに位置するロビーハウス(1908-1910年)とユニティー・テンプル(1905-1908年)がその中心的存在となりました。ロビーハウスは、ライトのプレイリー様式を象徴する作品であり、特に横へ広がる形状やオープンインテリア形式が特徴です。一方、ユニティー・テンプルはライトの公共建築物の先駆けであり、コンクリートを用いた新時代の建築を象徴しています。

これにより、ロビーハウスとユニティー・テンプルは、20世紀初頭のアメリカにおける建築の革新を記念する存在として、国際的に認知されることになりました。

フランク・ロイド・ライト・トラストの新ビジターセンター計画


同内容に関連して、フランク・ロイド・ライト・トラストは新たなビジター&エデュケーションセンターの設立を発表しました。この施設は、シカゴ地域の住民や海外からの観光客に向け、ライト建築に関する知識を深めることを目的としています。トラストのCEOであるセレステ・アダムズ氏は、「このユネスコの登録は、ライト建築の国際的認知度を高めるための重要なステップです」とコメントしています。

新センターでは、視聴覚プログラムを備えたリセプションエリアや、情報コーナー、チケット販売所が設置される予定です。特に、ユニティー・テンプルの建設者であるフランク・ロイド・ライトの作品をより多くの人々が体験できるよう、訪問者がわかりやすいルートでの施設利用が可能になるとのこと。

教育活動への取り組み


新しいエデュケーションセンターでは、学生や家族向けのアクティビティや、地元のアーティストやデザイナーの作品展示などが行えるデザインスタジオが設けられます。また、コンフェレンスルームも新設され、多様なイベントにも対応可能です。

フランク・ロイド・ライト邸及びスタジオのガレージでは、ライトの建築物に関する常設展示も行い、多様な活動を通じて訪問者がライト建築の魅力を体験できる環境を提供します。

ライト建築の保全に向けて


フランク・ロイド・ライト・トラストは、1974年に設立され、5つのライト建築の保全と公開を進めてきました。シカゴとオークパークにはこれまでに約500万人が訪れています。新たなビジターセンターによって、より多くの人々にライトの作品とその影響を伝えることが期待されています。

ユネスコの世界遺産登録を受けて、フランク・ロイド・ライトの作品は今後さらに多くの注目を集めることでしょう。彼の建築物が持つ歴史的な価値は、時間と共にその重要性を増していきます。

会社情報

会社名
イリノイ州観光局日本事務所
住所
東京都杉並区和泉3-25-10
電話番号
03-4360-5643

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