デジタル革新セミナー
2025-01-10 01:02:18

岡山大学が主催するデジタル革新セミナー、ものづくりの新たな可能性を探る

岡山大学が主催したデジタル革新セミナー



2024年12月26日、岡山県の岡山理科大学で「デジタル革新~ものづくり研究・技術の最前線~」というセミナーが開催されました。このイベントは、国立大学法人岡山大学と岡山理科大学の共同で行われたもので、デジタル技術の活用事例を紹介することを目的としています。特に、設計や製造の革新、オープンイノベーションによるビジネスの変革を実現している企業の事例などが議題となりました。

このセミナーは、岡山大学で設立されたおかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)の活動の一環として位置づけられています。63名の企業関係者が参加し、活発な議論が展開されました。

開会の挨拶と研究者の登壇



イベントの開会時には、OI-Start会長である岡山大学の野上教授が挨拶を行い、続いて岡山理科大学の折田センター長が同大学における研究活動について説明しました。

その後、大学および高専から4人の研究者が登壇し、自らの研究成果を発表しました。岡山理科大学の寺野准教授は、塑性加工における数値シミュレーションの利用方法について解説。また、岡山県立大学の福田准教授が三次元湯流れ解析プログラムに関する高精度化について発表し、岡山大学の児玉講師はデータ駆動型のものづくりシステムについて語りました。最後に、津山工業高等専門学校の関准教授が鉄鋼材料の水素脆化に関する研究を紹介しました。

企業のデジタル革新事例



続いて、OI-Startの会員企業からも4名が登壇し、それぞれの会社が取り組んでいるデジタル技術の活用事例を発表しました。株式会社ラピートの重友氏はプレス成型CAEにおけるデジタル革新について説明し、川上鉄工所の川上氏は産官学連携によるスマート鍛造プロセスの開発経緯を話しました。また、ヒルタ工業の吉川氏は板金プレス部品への最適化シミュレーションシステムの適用について、オカネツ工業の在本氏はAI自律走行草刈り機の開発について言及しました。

セミナーの総括と交流会



講演の締めくくりには、岡山県企業と大学の共同研究センターの佐藤センター長が閉会の挨拶を行い、セミナーは無事に終了しました。講演後には岡山理科大学の工作センターおよびサイエンスドリームラボを見学し、学生たちの実習経験についても理解を深める機会が設けられました。参加者同士による意見交換も活発に行われ、実り多いセッションとなりました。

このセミナーを通じて、OI-Startは企業、自治体、そして学生の間でのオープンイノベーションを促進し、より良い未来を共創する人材を育成することを目指しています。岡山大学が推進する産学官共創の活動は、地域社会におけるイノベーションの創出へとつながることでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。