住宅の快適性調査
2008-04-15 13:37:35

住宅の快適性と空気環境に関する意識調査から見えた家族のリアル

住宅の快適性を探る!関心高まる家族間の空調トラブル



近年、快適な住環境を求める声が高まっており、これは家族で住む住宅における空調(エアコン)の使い方にも影響を与えています。三菱地所ホーム株式会社は、首都圏在住の30代から50代の男女を対象にした『住宅と空気環境に関する意識調査』を実施しました。この調査を通じて、快適な住環境を実現するための様々な側面が浮き彫りになりました。

家族間の温度設定トラブル



調査結果によると、約3人に1人が家族間でエアコンの設定温度を巡ってトラブルがあると回答しています。具体的な数字で言えば、29.7%の人が「はい」と答えており、エアコンの室温設定が家族の間で問題になっていることが明らかになりました。特に、母親の意見を尊重する傾向が高く(27.6%)、父親の意見(19.0%)よりも多い結果となっています。

50代以上の女性に限定すると、42.9%が「父親の意見を尊重する」と回答し、彼女たちの間では夫を立てる文化が根強いことがわかります。ただ、興味深いことに、同世代の女性の中では約3割がトラブル発生時に「別々の部屋で過ごす」と答え、他世代に比べて距離を置く傾向が見られることから、熟年夫婦の新たな現状を垣間見ることができます。

住宅に求める条件の変化



次に、今後の住まいに求める条件についても興味深い結果が出ました。従来は耐震性や防犯対策といった安全性が重視されていましたが、近年では「間取り」や「採光・通風」など居住空間の快適性や心地よさが求められるようになっています。調査では約68%の人が新居に求める条件として「間取り」と「風通し」を挙げており、住環境の改善を強く希望しています。

特に、現在の住まいへの不満点として「間取り」と「風通し」が挙げられており、このことから多くの人が住空間に対する意識を高めていることがわかります。一方で、水回りの不満には留意しつつも、それを次の新居に求める優先順位は低くなっています。

幸せな居住空間の実現を目指して



この調査により、住まいの物理的な耐性は今や基本的な条件とされ、消費者がより快適で理想的な生活を求める時代に突入していることが見えてきました。これからは、空調環境を含む全体的な住環境の改善を重視するニーズがさらに高まることでしょう。

嫌いなスペースの実態



また、自宅で嫌いな場所に関する調査によれば、84.7%の人が特に嫌いなスペースを挙げています。多くは「キッチン」「風呂」「トイレ」といった水回りが挙げられており、寒暖差や暗さ、湿気の問題がその要因とされています。意外なことに、30代の男性も多くがキッチンを嫌いな場所として認識しており、男女問わずこの空間への関心が高まっていることが示されています。

以上の調査結果からは、家族の快適な住環境を確保するための様々な課題が浮き彫りになり、これからの住宅選びにおいては、単に物理的な構造にとどまらず、居住する人々の心地よさを考慮した家づくりが重要になってくるでしょう。

会社情報

会社名
三菱地所ホーム株式会社
住所
東京都港区赤坂2-14-27国際新赤坂ビル東館
電話番号
03-6887-8200

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