高槻市が特殊詐欺被害防止に力を入れる理由
昨年、高槻市では特殊詐欺の被害件数が107件に達し、過去最高記録を更新しました。この状況を受けて、市は特別な講座を設けて市民を「特殊詐欺被害防止サポーター」として認定する取り組みを行っています。この講座は高槻市立消費生活センターや高槻警察署との連携で実施され、特殊詐欺の手口や効果的な防止策について幅広く学ぶことができます。
参加者の役割と期待
サポーターとして認定された市民は、自分自身の防犯能力を向上させるのはもちろんのこと、地域の人々への啓発活動にも従事します。講座で得た知識を生かして、特殊詐欺の危険が潜む状況を察知した際には声をかけたり、警察や消費生活センターに相談を促したりすることが期待されています。
これまでに930人以上の市民がサポーターに認定されており、公共施設を利用した個別講座や、自治会や老人会など各グループ向けの出前講座も行われています。このような地道な予防活動が、地域全体の詐欺被害を減らす一助となっています。
最大規模の啓発イベントを開催
高槻市では、さらなる防止意識を高めるため、これまでの講座の中で最大規模の「STOP特殊詐欺被害防止啓発イベント」を企画しています。日時は令和6年11月16日(土曜日)、11時から12時まで、生涯学習センターの多目的ホールで開催されます。参加費は無料で、市内に住む、または勤めている方が対象となります。
このイベントでは、大阪府警の防犯指導専門チームによる寸劇を予定しており、楽しく学ぶことができます。寸劇では特殊詐欺の手口や、その被害に遭わないためのポイントを具体的に示し、参加者が楽しく内容を吸収できる工夫がなされています。また、地域のマスコットキャラクターであるはにたんが描かれたオリジナルトートバッグも配布される予定です。
参加方法と注意事項
イベント参加希望者は、定員200人のため事前に申し込みが必要です。申込は11月15日(金曜日)までに消費生活センターへ行う必要があります。啓発活動に関心がある方は、ぜひお早めに申し込むことをお勧めします。
高槻市が今後も安全な街を目指していく中で、このような市民参加型の取り組みは非常に重要です。特殊詐欺から自分自身を守るためにも、多くの市民が関与し、積極的な防犯意識を持つことがこれからの課題です。参加を通じて、詐欺の知識を増やし、地域全体での防犯意識の向上を図りましょう。
ぜひこの機会を利用し、あなたも特殊詐欺被害防止サポーターとしての一歩を踏み出してみませんか?