自動運転物流実証
2025-06-18 14:21:35

自動運転トラックによる住宅建材の幹線輸送実証開始

自動運転トラックで住宅建材の輸送を加速



大和物流株式会社と株式会社T2が、2025年7月2日から自動運転トラックによる住宅建材の幹線輸送の実証実験を開始します。この取り組みは関東と関西を結ぶ高速道路の一部で行われ、トラックドライバーの不足を背景に、効率的な物流体制の確立を目指しています。

現状の物流課題



「2024年問題」と呼ばれるトラックドライバーの労働時間規制の強化が物流業界に影響を及ぼし、長距離幹線輸送に特に深刻な影響が出ています。ドライバーの確保が難しくなる中、これに対抗するための新たな物流の仕組みが求められています。T2は自動運転トラックを使った輸送の実現を目指し、切り札として位置付けているのが今回の実証実験です。

実証実験の詳細



2025年7月から10月末にかけて行われるこの実証実験では、大和ハウス工業の奈良工場から大和物流の海老名物流センターまでの間で、自動運転トラックを運用し、住宅用建材の輸送品質や効率性を検証します。具体的には、荷姿や重量が異なる複数の建材を積載した状態での走行ルートや時間の検証を予定しています。この場合、高品質な輸送が求められますが、特に住宅建材は重さや形状の多様性があり、振動や衝撃による破損のリスクを避けることが不可欠です。

役割分担



実証実験は、大和物流とT2の分担により進められます。大和物流は積載する建材の提供や輸送オペレーションの設計を行い、T2は自動運転車両の提供と実験全体のマネジメントを担当します。この協力によって、2027年にはレベル4の自動運転トラックの導入も視野に入れています。

将来の展望



実証実験の結果を基に、両社はさらなる自動運転トラックの定期運行に向けた具体的な行動を取る予定です。また、取扱う輸送品目も住宅建材以外へ拡大する計画です。これにより物流の効率化や安全性の向上を図り、住宅供給の安定化を目指します。

コメント



大和物流の社長、杉山克博氏は「物流環境の変化に対処するため、自動運転トラックは重要な手段です。将来的には、持続可能な輸送体制を築くための基盤となるでしょう」と語っています。一方、T2のCEO、森本成城氏は「大和物流様と共同で実証実験を行えることを光栄に思い、全力でその成果を出したい」と述べました。

まとめ



自動運転トラックによる輸送の実証実験は、物流業界にとって大きな試金石となるでしょう。新たな技術が導入されることで、ドライバー不足問題の解消とともに、輸送の品質も向上することが期待されています。今後の動向に目が離せません。


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会社情報

会社名
大和ハウス工業株式会社
住所
大阪府大阪市北区梅田3-3-5
電話番号
06-6346-2111

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