東急モールズデベロップメントの廃食用油回収プロジェクトの拡大
2025年3月1日から、東急モールズデベロップメントは廃食用油を提供する商業施設を7つに拡大し、国産SAF(持続可能航空燃料)への再利用を進めることが発表されました。これにより、年間で約66,000リットルの廃食用油が回収される見込みです。このプロジェクトは、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYとの協力に基づいています。
プロジェクトの目的と期待される効果
この取り組みは、商業施設で発生する廃食用油の回収を通じて、循環型社会の実現と脱炭素社会の推進を目的としています。東急モールズデベロップメントが運営する72店舗から集められた廃食用油は、航空燃料として再利用されることで、CO2削減効果も見込まれています。具体的には、年間約150トンのCO2が削減されるとされています。
既に参加している飲食店舗からは、「廃棄物処理コストが削減され、サプライチェーンの健全化につながっている」とのポジティブな意見も寄せられています。また、新たに参画する店舗からは、「廃食用油が航空燃料になるとは驚きだが、少しでも環境に貢献できるのは嬉しい」といった声が上がっています。
拡大する廃食用油回収
このプロジェクトの拡大は、相手方企業との基本合意書を基に進められ、2024年4月からはみなとみらい東急スクエアの飲食店舗でも廃食用油の回収が行われています。これにより、東急モールズデベロップメントが運営する商業施設が、今後ますます環境保護に寄与することが期待されます。
今年度は、家庭で発生する使用済み食用油の回収イベントなども開催予定であり、地域住民との連携を強化していく方針です。
国内初のSAF大規模生産事業
このプロジェクトは日揮ホールディングスとレボインターナショナルが中心となり、廃食用油の収集から製造までのサプライチェーン構築を目指しています。新設された会社SAFFAIRE SKY ENERGYでは、国内での廃食用油を原料とした年間約30,000キロリットルのSAF供給を目指しており、2025年4月からの供給開始が見込まれています。これにより、持続可能なエネルギー供給の道が開かれることになります。
Fry to Fly Project
「Fry to Fly Project」は、家庭や商業施設から発生する使用済み食用油をSAFとして再利用するプロジェクトです。この取り組みには、日揮HDをはじめとする多くの企業や自治体が賛同し、資源循環の促進に取り組んでいます。プロジェクトの詳細はこちら(
Fry to Fly Project特設ホームページ)もご覧ください。
東急モールズデベロップメントの取り組みは、環境に配慮したビジネスモデルの一環として、多くの支持を得ています。廃食用油のリサイクルを通じて得られる持続可能な未来への貢献に期待が寄せられています。