西宇和みかんの挑戦
2018-10-17 13:30:11

品質保証の新たなシンボル、西宇和みかんの魅力と挑戦

愛媛県の魅力、誇る西宇和みかんの新たな挑戦



愛媛県の西宇和地域で生産される温州みかんが、新たに「Nマーク」の品質保証を導入しました。この施策は、JAにしうわ西宇和農業協同組合が行ったもので、西宇和みかんを統一ブランドとしての認識を強化することを目的としています。地域の特性を生かした高品質なみかんの生産地としての地位を確立し、消費者に安心と美味しさを届ける役割を担っています。

西宇和みかんとは



「西宇和みかん」は、八幡浜市、伊方町、西予市三瓶町の広範囲にわたるエリアで生産されている温州みかんの総称です。この地域は、柑橘栽培に非常に適した地形と気象条件を持ち、日照量も豊富なため、高品質なみかんが育ちます。しかし、全国的なみかんの生産量は1970年代の350万トンに対し、平成29年度にはわずか74万トンまで減少。特に西宇和地区においては地形の急傾斜により機械化が難しく、収穫作業などは熟練した生産者に依存せざるを得ない状況です。また、急速な高齢化と後継者不足も深刻な課題です。

ブランド化の重要性



JAにしうわは、みかんのブランド確立を図り、共同選果部会で生産されたみかんに共通のNマークを表示することに決定しました。このNマークは「西宇和みかん」の美味しさと品質の高さを消費者に分かりやすく伝えるための重要な手段であり、消費者が手に取りやすくなるように訴求していきます。また、若手生産者の育成にもつながる取り組みです。

今後は、段ボールや店頭販売の袋、販売ツールなどにこのNマークを使用し、オフィシャルウェブサイトを通じて品質情報を発信していく計画です。その一環として、店頭では西宇和みかんの特徴を紹介する『しゃべるみかん』というPOPも導入される予定です。

西宇和みかんの魅力



西宇和みかんの美味しさは、まず地形と気象条件にあります。温暖な気候に恵まれ、日照時間が多いことから、みかんを育てるのに非常に適しています。さらに、南海岸のリアス式海岸からの反射光、日光の三重の恩恵、いわゆる「3つの太陽」が彼らの特徴です。これらの自然条件が、西宇和みかんの甘さや風味を増しています。

また、地元の海藻や牡蠣殻を用いた独自の土作りや、有機質肥料の使用によって、果実を育てるために必要な栄養素を豊富に取り入れています。これにより、西宇和みかんは安心・安全な食品としても評価されています。

挑戦と未来



西宇和みかんの生産地は、明治28年(1895年)から始まり、当地の人々は自然の恵みと共に美味しいみかん作りを続けてきました。しかし、人口減少と生産者の高齢化が進む中、西宇和みかんの未来には大きな試練が待っています。JAにしうわは「西宇和みかん支援隊」という新たな取り組みを立ち上げ、都市部からの援農者の確保や、新しい担い手の育成に努めています。

これまでの伝統を守りつつ、未来のための挑戦を続ける西宇和みかん。日本を代表する品質と美味しさを持つみかんとして、多くの生活者にその魅力を伝えていく努力が求められます。このNマークの導入が、西宇和みかんの未来を明るくする一歩となることを期待しています。

公式サイト


詳しい情報は「西宇和みかん ブランドサイト」をご覧ください:公式サイトリンク

会社情報

会社名
JAにしうわ 西宇和農業協同組合
住所
愛媛県八幡浜市江戸岡1丁目12番10号
電話番号

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