岡山大学での「SDGsと未来人材シンポジウム」開催
国立大学法人岡山大学(所在地:岡山市北区、学長:那須保友)が2024年10月25日に、「SDGsと未来人材シンポジウム」を同大学の津島キャンパス内にある共育共創コモンズ(OUX)で開催しました。このシンポジウムには、那須学長や槇野博史前学長をはじめとする学生、教職員、自治体、企業の方々など、約100人が参加し、盛況のうちに交流を深めていました。
シンポジウムの目的と内容
本シンポジウムは、槇野前学長の任期中に推進された「SDGs」および「人材育成」の取り組みを本学の学生たちが発表する場として設けられました。参加者は、ポスター展示やパネルディスカッションを通じて、学生たちの活動を知ることができました。シンポジウムの最後には、槇野前学長の叙勲報告も行われ、懇親会を通じて参加者同士の交流がありました。
基調講演の内容とユニークな視点
基調講演では、学生有志で構成された起業部の初代部長であり株式会社TsudoiBaの代表取締役である脇田康之亮氏が登壇しました。彼は、自身の学生時代の経験やキャリア選択について語り、イソップ寓話の「ろばを売りに行く親子」を引き合いに出しました。この寓話を通じて「全ての人を納得させるのは難しいため、周りの目を気にせずに自分のやりたいことに進むべきだ」というメッセージで締めくくり、会場からは大きな拍手が送られました。
参加団体の発表とディスカッション
続いて、起業部、DS部、OU!万博、The World Kitchenの4つの団体の代表が、それぞれの取り組みについて発表しました。どの団体も独自の体験や心の声を交えながら発表を行い、多様な視点での取り組みが紹介されました。
その後、槇野前学長や副学長をモデレーターとしてパネルディスカッションを実施しました。「今の活動を始めたきっかけ」や、「岡山に優秀な人材が留まるためには何が必要か」などのテーマで意見が交わされ、槇野前学長は岡山大学におけるSDGsの取り組みの歴史を振り返りました。
学長の総括と未来への期待
閉会挨拶では、那須学長が「SDGsを大学に取り入れる際は理解を得るまでに時間がかかったが、続けることで浸透してきた」と述べました。また、「脇田さんの言った通り、まずは一歩踏み出すことが重要」であると参加者に呼びかけました。
このシンポジウムは、学生たちの活動を知るだけでなく、参加者全員の意欲を高める素晴らしい機会となりました。今後も地域中核の特色ある研究大学として、岡山大学の取り組みに期待が寄せられます。
参考資料
シンポジウムの詳細については、岡山大学の
SDGsホームページや、
統合報告書2023をご覧ください。