木材利用促進の新しい時代を切り開く
株式会社森未来が発表した『eTREE木材商品ポータル』は、木材利用の効率化と推進を目指し、新たな情報プラットフォームとして注目を集めています。このサービスは、木材の商品情報を集約し、設計者とメーカーの双方に役立つ仕組みを提供することを目的としています。
木材流通の現状と課題
木材業界は、依然として生産から流通、加工までが小規模で分散した形態を続けています。その結果、対面でのやり取りや電話、紙媒体に頼った業務が主流となり、安定的な木材供給が難しい状況です。情報も各メーカーや自治体が個別に提供しており、選定にあたっての課題が山積しています。
このような情報の分断は、木材業界全体の発展を阻害している原因の一つです。また、設計者にとっては必要な情報を簡単に入手できないため、商品の選定に多くの手間と時間を要しています。
eTREE木材商品ポータルとは?
『eTREE木材商品ポータル』は、これらの課題を解決するために開発された特化型のWebサイトです。全国の木材商品や木質建材が簡単に検索できるこのポータルは、利用者にとってわかりやすい情報提供を目指しています。特に、商品情報をメーカー自身が掲載・更新できる仕組みは、業界の効率化に寄与するものです。すべてのサービスは無料で利用可能で、設計に必要な性能や価格、加工方法といった情報を9つのカテゴリーに分けて提供しています。
ユーザー便益と新たな販路の開拓
このポータルの導入によって、メーカーは6万人以上の木材に関心を持つユーザーに向けて、自らの商品の特徴を効果的にアピールできる新たな販路を得ることができます。特に中小企業にとっては、新しい販促の手段が加わることになります。設計者やデザイナーにとっても、散逸していた情報を一元的に入手できるため、商品選定の効率が大幅に向上します。
情報ギャップを埋める
実際の設計現場では木材の利用が簡単ではありません。その一因は、供給者と利用者の間に存在する情報のギャップです。木材の利用には専門的な知識が求められ、加工現場との連携が必要なため、十分な情報の提供は急務です。『eTREE』はこのギャップを埋め、さらに多くの人が木材を利用しやすい社会づくりを目指しています。
会社情報
- - 会社名: 株式会社森未来
- - 代表者: 浅野純平
- - 所在地: 東京都港区芝5-27-6 泉田町ビル6階
- - 設立: 2016年4月
- - コーポレートサイト: 森未来
- - BtoB向け木材プラットフォーム: eTREE
森林や木材に関するITビジネスを展開する森未来は、「Sustainable Forest」をミッションに、木材の新しい利用方法を広めることを目指しています。