株式会社viviONが拡張した「みんなで翻訳」
株式会社viviONは、東京都千代田区を拠点にする企業で、翻訳サービス「みんなで翻訳」に大きな進展を発表しました。このサービスは、クリエイターと翻訳者を結び付け、多様な言語への翻訳を可能にします。そして、最近の拡張により、出版社からの漫画作品も翻訳対象に加わりました。
漫画作品への新たな挑戦
新たに翻訳可能となった作品には、世界的な知名度を誇るサッカー漫画『キャプテン翼』も含まれており、他にも約100作品が翻訳対象となっています。この取り組みは、世界中のファンに日本の優れたコンテンツを届けるための一環で、2025年度冬ごろからデジタル版作品の販売が開始される予定です。
「みんなで翻訳」とは?
「みんなで翻訳」は、クリエイターが自分の作品を世界に広めたくなるようなサービスで、2021年から始まりました。ファンが自身の情熱をもって翻訳に携わり、作品の特別な表現を大切にした結果、作品は高品質な翻訳として生まれ変わります。過去4年間で、28,700人を超える翻訳者が登録し、累計翻訳作品数は45,000に達しました。これにより、日本国内でも有数の翻訳コミュニティへと成長しました。
経済を背景にしたサービス拡大
現在、日本のコンテンツ産業は急成長を続けており、2023年の海外売上は約5.8兆円に達しました。政府も2033年までに20兆円の売上を目標に掲げており、アニメや漫画、ゲームの需要が増しています。この背景を受けて、viviONは出版社の漫画作品の海外展開をさらに推進するため、サービスを拡大しました。
『キャプテン翼』の魅力
『キャプテン翼』は1981年に連載が開始され、主人公の大空翼と彼の仲間たちのサッカーに対する情熱が描かれています。この作品は日本国内でサッカーブームを引き起こし、世界中のサッカー選手に影響を与えてきました。コミックスは累計発行部数9,000万部以上の実績を誇ります。
原作者からのメッセージ
原作者の高橋陽一氏は、「日本から世界へ飛び出し活躍する翼たちを、より多くの国の方々に届けたい」と語り、今回のプロジェクトへの参加を決意しました。彼は、viviONの想いに共鳴し、共にこのプロジェクトを進めることになったことを明かしました。
今後の展望
これからも「みんなで翻訳」は、翻訳可能な作品を増やし、ますます多くの漫画ファンに作品を届けようとしています。また、新しく176作品が英語や中国語、韓国語など13言語に対応予定です。viviONは、漫画文化を世界で愛されるものにするため尽力していきます。
お問い合わせ
さらに、viviONでは「みんなで翻訳」を活用したい出版社やクリエイターを募集しています。詳細は公式サイトをご覧ください。これからも、ユーザーとクリエイターが共に楽しい未来を築いていくことを目指しています。