JR東日本スタートアップとLiLzの資本業務提携
最近、JR東日本の子会社であるJR東日本スタートアップ株式会社と、リモート点検向けのIoT・AIソリューションを提供するLiLz株式会社が資本業務提携することが発表されました。この提携は、JR東日本グループが保有する鉄道や駅、関連施設における設備点検の高度化及び省人化の実現を目指しています。
提携の背景
JR東日本スタートアップは、ベンチャー企業への投資と協業を推進するコーポレートベンチャーキャピタルであり、近年、さまざまなスタートアップとの協力を通じて新しいビジネスモデルを模索しています。一方、LiLzは電源やネットワーク工事が不要な完全無線型のIoTカメラとAIによる解析技術を提供し、現場の効率を大幅に改善するソリューションを展開しています。
実証実験の成果
両社は既に、JR東日本スタートアッププログラムを通じて設備点検業務を遠隔化・自動化するための実証実験を行ってきました。実験はGALA湯沢スキー場にて行われ、ユーティリティ関連設備やリフト設備の点検が対象となりました。これまで現地で目視による点検を行っていた業務を、リルズのIoTカメラとAI技術を活用してリモートで行うことに成功しました。
その結果、実施された点検業務は省力化され、作業の平準化や安全性の向上といった複数の効果が確認されました。特に、年間で2,000時間以上の作業削減が実現されたことは、現場業務の効率化において大きな前進といえるでしょう。
今後の展開
今後、両社はこの実証実験で得た知見を元に、別のスキー場や鉄道関連施設など、さまざまな現場への展開可能性について検討を進めていく予定です。このような取り組みは、より高いレベルでの設備点検業務の効率化を促進すると共に、人手不足という課題にも対応する契機となるでしょう。
LiLz株式会社について
リルズは、2017年に設立された企業で、電源やネットワークに依存しない完全無線型IoTカメラとAI解析技術を駆使したリモート点検ソリューションを開発しています。「その余白が、現場を変える」というスローガンのもと、様々な分野での高度な設備管理を目指しています。また、リモート点検技術は、インフラ整備やエネルギー産業、製造業など多くの領域で広く適用されており、その可能性は無限大です。
JR東日本スタートアップ株式会社について
JR東日本スタートアップ株式会社も負けじと、JR東日本グループとスタートアップ企業との共創を促進する活動を展開しています。2018年に設立されたこの会社は、東京に拠点を置き、100%東日本旅客鉄道株式会社の子会社として、様々なベンチャー企業との協力による未来志向のビジネスモデル開発に取り組んでいます。
まとめ
JR東日本スタートアップとLiLzの資本業務提携は、リモート点検技術の進化を加速させるものとなります。それにより、鉄道の保守がより安全かつ効率的に行われる未来が期待されており、今後の進展が待たれます。