十六銀行とRemitAidが国際決済の新境地を開く
日本では、内需の減少が続く一方で、輸出は好調に推移しています。2024年の輸出額は107兆912億円に達し、1979年以降の過去最高を記録すると予測されています。この流れを受け、株式会社RemitAid(東京・渋谷)が株式会社十六銀行(岐阜)と連携し、「海外ラクヤス振込」事業をスタートしました。
この提携は、主に二つの目的を持っています。まず一つ目は、国内企業の国際競争力を高めるための、為替手数料の大幅削減です。特にマイナー通貨との交換時に発生する高い手数料を軽減し、販売価格の競争力を高めることを目指しています。RemitAidのサービスによって、最大で85%のコストカットが期待できるとしています。
次に、第二のメリットとして、海外取引先の満足度向上があります。国際送金は手間がかかることが多く、各国の規制や手続きも複雑です。しかし、RemitAidの「海外ラクヤス振込」を利用することで、日本企業は現地の受取口座を開設することが可能になり、国内振込で楽に取引を行える利点があります。これにより、特に未回収リスクの軽減が期待されます。
海外ラクヤス振込の特徴
「海外ラクヤス振込」は、特に海外支社を持たない企業でも、最大14の国と地域に現地口座を設けることができる新しい振込サービスです。従来の国際送金は、反映が遅れることや隠れた手数料がかかることが多いですが、このサービスはすべてのコストを「見える化」し、スムーズな国際取引を可能にします。
3月末にはβ版がリリースされ、業界最大手の株式会社コメ兵など、50社以上から契約を取得。賢い取引をサポートするこのサービスは、今後さらなる拡大が見込まれています。
RemitAidのビジョン
RemitAidは、国際ビジネスにおける決済プラットフォームとして、新たな二つの決済手段を提供しています。
1.
海外ラクヤス振込:現地口座を持つことで、迅速かつコスト効率良く国際取引が可能です。
2.
デジタル決済:対面・非対面問わず、クレジットカード決済やQR決済を簡単に実現するサービスです。
海外企業との取引は様々なリスクを伴いますが、RemitAidはその課題を決済の面から根本的に解決することを目指しています。私たちのビジョンは「お金の国境を無くす」、よりスムーズで安心な国際取引を実現することです。
最終的な目標は、すべての企業が国際市場で活躍できる環境を整え、持続可能な経済活動を推進することです。今後もRemitAidは、国際競争力の強化に貢献し続けます。