AIで古文書翻訳
2025-05-23 10:34:44

古文書の現代語訳をAIで加速!品質評価法の新たな道

古文書の現代語訳を強化する革新的な取り組み



株式会社NXワンビシアーカイブズは、国立歴史民俗博物館の橋本雄太准教授と協力して、大規模言語モデル(LLM)を活用した古文書の現代語訳の研究を行っています。このプロジェクトでは、古文書特有の誤訳やハルシネーションの傾向を調査し、現代語訳の品質評価方法を確立することを目指しています。

古文書の現状と課題



日本には数多くの古文書が残されていますが、多くは「くずし字」という特殊な字体で書かれており、内容も現代の言葉とは異なるため、理解するのが難しいです。このため、これらの古文書を現代社会で活用するには、現代語訳と文字起こしが必須となります。しかし、専門家の数には限界があり、全ての文書を網羅的に翻訳することは困難です。

この問題に対し、日々増加する歴史資料の翻刻や現代語訳作業の迅速化が求められています。そこで、国立歴史民俗博物館では「みんなで翻刻」プロジェクトを立ち上げ、一般市民が協力して古文書の翻刻作業を行っています。これにより、約5,000人が参加し、600万文字以上の翻刻が達成されました。このプロジェクトでは、一部にLLMを用いた現代語訳の試験導入も進められています。

共同研究の成果



最近行われた研究では、中世及び近世の古文書を対象に、LLMが翻訳作業において果たす役割を分析しました。その結果、LLMにより翻訳精度の向上が期待できることがわかりましたが、同時に誤訳やハルシネーションの問題も存在することが課題として浮かび上がっています。

この研究に基づく品質評価方法は、今後の翻訳作業においての指針となることが期待されています。さらに、橋本准教授とNXワンビシアーカイブズの社員が情報処理学会で発表したことにより、学界における関心を集めています。

歴史の未来を考える



株式会社NXワンビシアーカイブズは、1966年の設立以来、情報の安全確保と管理の効率化を追求してきました。現在、官公庁や金融機関、医療機関など4,600社以上にサービスを提供しています。最近では、書類やデジタルデータの保管サービスを含む新しい取り組みも進めています。

やがて、LLMを利用した翻訳技術が進化し、古文書だけでなく、様々な歴史的文献資料の現代語訳が容易に行える時代が訪れるかもしれません。この努力によって、歴史に対する理解が深まり、より多くの人々が我々の文化を知るきっかけになることを願っています。

さらなる情報にご興味のある方は



詳細な情報については国立歴史民俗博物館の公式ウェブサイトや「みんなで翻刻」のページもぜひご覧ください。これからの古文書の現代語訳の進展にご注目ください。


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会社情報

会社名
株式会社NXワンビシアーカイブズ
住所
東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス
電話番号
03-5425-5400

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