一般社団法人あじろ家守舎が熱海市網代で地域活性化に向け協議を開始

一般社団法人あじろ家守舎と日本大学の連携

2022年1月に設立された一般社団法人あじろ家守舎は、熱海市網代地区での地域連携活動を本格的に開始しました。この地域は、山と海に囲まれた美しい環境に恵まれていますが、過疎化や高齢化、空き家の増加、さらには多くの災害リスクを抱えています。これらの課題解決に向けて、日本大学危機管理学部と協力しながら未来を見据えた取り組みを行います。

課題解決を目指した連携

あじろ家守舎は、地元の行政や企業と密に連携し、２０１９年に廃校となった旧熱海市立網代小学校を防災の拠点と位置付けて、地域の産学官連携プロジェクトを推進します。この拠点を通じて、地域に根ざした新しい産業や雇用の創出を目指し、特に移住者を促進する施策にも取り組んでいく予定です。

学生にとっての新たなフィールド

日本大学の福田弥夫危機管理学部長も、この取り組みに期待を寄せています。「旅行活動が制限された学生にとって、網代の地で危機管理の学びを深められる環境が整うことは大変喜ばしいことです。実践を通じて学ぶことで、学生たちが将来的に社会に還元できるような機会が創出されるでしょう」とのコメントがありました。学生たちは、地域の特性を生かした実践的な学びを通じて、自分たちの専門知識を深め、社会に貢献することが期待されています。

地域交流の活発化

あじろ家守舎の理事長である山崎明洋氏は、「南熱海の活性化に向けて、地域の魅力を向上させるために設立しました。旧網代小学校は私にとっても特別な場所であり、多くの地元住民にとっても同様の思い入れがあります。地域の人々からも活用してほしいという声が多く寄せられています」と語ります。
副理事の渡辺淳司氏は、整備が急務の廃校が防災時の避難場所としても機能することを指摘し、地域の防災と魅力を発信していく重要性を強調しました。