テクトロニクスが新たに発表した5シリーズBオシロスコープ
テクトロニクスは、2023年に新しいミックスド・シグナル・オシロスコープ、5シリーズBを発表しました。この新しいモデルは、世界中のエンジニアに長年にわたり評価されてきた5シリーズMSOの後継機として登場しています。
特徴と機能の強化
5シリーズB MSOは、忠実度の高い波形観測、独自のスペクトラム解析機能、柔軟な信号接続を維持しつつ、数多くの新機能が追加されています。特筆すべきは、従来の性能に新たに追加された外部トリガ入力です。この機能により、4、6、または8つの入力チャンネルが同時に利用可能で、オシロスコープと外部信号との同期が容易になりました。
さらに、オプションとして内蔵任意波形ジェネレータも利用可能で、周波数帯域は従来の50MHzから100MHzへと向上しました。これにより、電源回路の迅速かつ詳細な評価が可能になり、技術者にとって欠かせないツールとなっています。また、5シリーズBはオフライン解析やクラウドストレージとの連携が強化されており、リモートワークの効率化を図っています。
使いやすさの向上
この新製品は、操作の直感性にもこだわっており、テクトロニクスのプロダクト・ラインのジェネラル・マネージャであるSuchi Srinivasan氏は、「直感的な操作と拡張測定機能を備えており、どこからでもオシロスコープを使用できる」と述べています。このように、テクトロニクスはユーザーのニーズに応える製品を作り続けています。
進化するオシロスコープ
新たに搭載されたプロセッサのおかげで、操作の応答性が向上し、複雑な測定解析もストレスなく実行することが可能になりました。また、12ビットADコンバータと明るいディスプレイのおかげで、波形がさらに鮮明に観測できます。ヒストリーモードを利用すれば、膨大なトリガイベントを容易に観測でき、特定のイベントを簡単に見つけることもできます。
加えて、SSDシステムの採用により、すべてのユーザデータをリムーバブル・ドライブに格納することで強固なデータセキュリティが確立されています。
新技術への期待
テクトロニクスの新製品は、過去に発表された5シリーズMSOの成功を受け継ぐもので、その高い評価は今後も続くことでしょう。また、価格は211万円(税抜)からとなっており、高性能を求める技術者にとっても魅力的な選択肢です。
本ニュースは、テクトロニクスが常に進化する姿勢を示しており、今後も新しい計測ソリューションが期待されるところです。
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