大塚製薬が脱炭素社会実現に向けたSAF活用に参画
大塚製薬株式会社は、東京都が推進する航空貨物輸送における持続可能な航空燃料(SAF)の活用促進事業に、荷主企業として参画することを発表しました。この取り組みは、企業のScope3のCO2排出量を削減することを目的とし、大塚製薬のサプライチェーン全体での環境負荷の低減を図っています。
SAFは廃食油やバイオマス、廃プラスチックを原料とするため、従来のジェット燃料と比較して約60~80%のCO2削減効果があるとされています。大塚製薬が初めて日本から米国向けにSAFを用いた医薬品輸送を行うことになり、持続可能なビジネスモデルの構築に寄与することが期待されています。
この事業の助成期間は2024年8月5日から2025年3月31日までで、郵船ロジスティクスを通じてSAFを利用した輸送を行い、温室効果ガスの排出量削減に貢献します。具体的には、最大で50トンのCO2を削減できる見込みです。郵船ロジスティクスからは、SAF利用によって得られる排出量削減の証明書も発行されます。
大塚製薬は、さらなる環境施策を推進し、ビジネスパートナーと連携して新しいソリューションを模索しています。脱炭素社会の実現に向けた取り組みは、企業の社会的責任の一環としても注目されています。企業のカーボンフットプリントを減らすことが求められる現代において、大塚製薬は積極的に環境負荷の低減へ向けた施策を展開しています。
大塚グループの環境への取り組み
大塚製薬を含む大塚グループでは、2050年を見据えた環境ビジョン「ネットゼロ」を掲げています。このビジョンのもと、企業価値を向上させながら環境負荷をゼロにすることを目指しています。マテリアリティとして、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー、ウォーターニュートラル、バイオダイバーシティを特定し、これらのテーマに基づいた取り組みが行われています。
例えば、再生可能エネルギーの導入やエネルギー効率の向上を進めることで、持続可能な事業運営を実現し、次世代へとつながる責任ある企業活動を実施しています。大塚製薬は、国や地域のニーズに応えながら、環境への意識を高め、具体的な行動に移す姿勢を示していく所存です。
このように、大塚製薬は地球環境に優しい企業として、今後も新しい技術やビジョンを取り入れ、脱炭素社会の実現へ向けて努力を続けていきます。
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