株式会社アップが挑む教育業界の変革
株式会社アップ(代表取締役社長:小南達男、本社:兵庫県西宮市)は、ナレッジ管理ツール『ナレカン』の導入を通じて、教育業界の特有な課題に立ち向かっています。特に、長年にわたる「指導ノウハウの属人化」という問題を解決し、若手社員の成長を重視した仕組みを構築しています。
"口伝"から"デジタル"へ
株式会社アップは約50年の歴史を持つ総合教育サービス企業です。そしてその強みは、様々な分野のスペシャリストたちから得られる「知恵」にあります。これまでこの知識は、先輩から後輩への口伝によって継承されてきましたが、急速に変化する教育環境においては、その継承スピードを向上させる必要があります。
課題の明確化
導入の背景には、いくつかの問題があります。まず、ノウハウの蓄積と検索の非効率さが挙げられます。知識が個人や部門ごとに分散しているため、情報が溜まりにくく、探しにくい状況が続いていました。次に、サービス品質のバラつきも大きな問題で、熟練者の知恵がスムーズに伝承されず、指導が属人化しています。さらには、若手社員の育成が非効率的なため、事業の進展が妨げられることにもつながります。
判断に至るまでの経緯
これらの問題を解消し、「ベテランが10年で得た知識を、若手が1年で習得できる組織」を目指すためには、全社的なナレッジ体系の再構築が必要です。当初は社内システムの構築を検討しましたが、複雑さや運用にかかる学習コストを考慮した結果、既存のシステムと連携でき、簡単に使える『ナレカン』の導入を決定しました。これは、社員全員が直感的に使用できるものを求める声に応えた結果でもあります。
導入効果と成果
導入から約1年が経過し、実際にさまざまな成果が見られます。まず、
1.
ベテランの「知恵」が可視化され、組織の資産として活用。
2.
若手の自律的成長を促進し、より速いサポート体制を確立。
3.
サービス品質の均質化が進み、事業成長の加速を実現。
『ナレカン』の導入により、複数の回答が集約される仕組みが機能し、知識の吸収と共有が容易になっています。また、ベテラン社員へのヒアリングの負担軽減にも貢献しており、エンゲージメントの向上にもつながっています。特に、若手社員が迅速に熟練者の知恵にアクセスできるようになったことが、自律的な成長を支える重要な要素となっています。
今後の展望
これからの株式会社アップは、歴史を有効に活かし、得られた「人財の知恵」を体系的に統合して、新たな企業文化を醸成していく予定です。その知恵は、今後入社する新たな社員にとっても、学びやすく役立つものであるように進化させていくことが求められています。
今後もStockのサポートを通じて、ナレッジマネジメントを進化させ、教育業界に革新を生み出します。これにより、業界全体のサービス向上と新たな挑戦を続けていくことでしょう。
会社概要
- - 株式会社アップは、受験から習い事、保育までを対象とした総合教育サービスを提供しています。幅広いニーズに応える事業を展開し、「人を育てること」を最大のポリシーとしています。
- - 株式会社Stockはナレッジ管理ツール『ナレカン』の開発・運営に力を入れ、教育関連企業にとって不可欠な存在となることを目指しています。