TTピーエムと東芝情報システムがAIアノテーションサービスの協業を開始

近年、AI技術が急速に進化する中で、教師データの質と量がAIの性能に直結することが広く知られています。そのため、アノテーションサービスが注目されており、TTピーエム株式会社と東芝情報システム株式会社は、この分野での協業を開始しました。共同で提供するサービスは、機械学習に用いる教師データを対象としています。

TTピーエムは新横浜を拠点に、38年間にわたり高いセキュリティを維持したBPO（ビジネスプロセスアウトソーシング）サービスを展開してきました。同社のアノテーションサービス「ValueAID®シリーズAI-AID」は、自動車産業はもちろん、医療やインフラ、保険など多岐にわたる業界に対して、画像や音声テキストを用いたアノテーションを提供しています。特に国内外のグループ会社とクラウドワーカーのリソースを活用し、幅広いニーズに対応しています。

今回の協業において、TTピーエムは東芝情報システムの先進的なAI技術を利用し、より高品質で効率的なアノテーションデータを生成することが可能になります。具体的には、画像におけるバウンディングボックスやセマンティックセグメンテーションを短期間で大量に作成し、コスト削減を実現します。これにより、顧客は迅速なAI開発が可能になります。

TTピーエムが提供するアノテーションサービスは、セキュリティや品質に優れた体制で支援され、研究者や開発者に向けたコンサルテーションも行っています。この支援には、学習データの収集から画像処理まで、アノテーションに関連する一連の作業が含まれます。

一方、東芝情報システムは独自のAI技術を駆使した自動アノテーションサービスを展開しており、お客様から預かった少量の学習データに基づいて、迅速に高精度なアノテーションデータを提供します。自動運転を想定したセマンティックセグメンテーションでは、18クラスの対象を認識するデータを生成しており、その精度は業界最高水準に達しています。

この共同作業によって、TTピーエムは「ValueAID®シリーズAI-AID」を通じ、AI用データの価値を向上させ、AI開発のスピードと正確性の向上に寄与していきます。アノテーションデータの質はAIの質を決定づけるため、両社の協力は非常に重要です。