鮭のまち村上に、新たな増殖・加工・販売施設がオープン!
新潟県村上市の三面川で鮭漁が解禁となり、同市街地の北側を流れる三面川に、鮭の増殖・加工・販売施設がオープンしました。
この施設は、三面川鮭産漁業協同組合によって建設され、2024年9月末に完成。10月21日(月)から期間限定の直売所もオープンしています。
施設は木造2階建てで、特徴的な屋根の形状は三面川を遡上する鮭の背をイメージ。カラーガルバリウム鋼板をモザイク張りにして鮭のうろこを表現しています。
1階には、採卵室・加工室、そして鮭の直売所。2階には、三面川を臨むテラスと塩引き鮭の干し場(テラスからの見学のみ)が設けられています。
テラスからは、三面川の川幅いっぱいに設けられたウライ(一括採捕)や村上のシンボル「お城山」も見渡せます。
直売所では、生鮭・鮭加工品を販売しています。※状況により販売がない場合もあります。
今後この施設は、鮭のふ化増殖事業の基幹として、観光に訪れた方の見学および生鮭や鮭加工品を購入できる場所として、また、地域の子どもたちが鮭の生態や村上の鮭文化を学ぶ体験学習の場として活用される予定です。
村上の冬を彩る伝統「越後村上鮭塩引き街道」開催
村上の伝統的な鮭料理である「塩引き鮭」が、干し上げのため各家の軒下に吊るされる風景は、村上の冬の風物詩となっています。塩引き鮭は、腹の一部をつないだままにする「止め腹」と呼ばれる独特な切り方で作られ、頭を下にして吊り下げる特徴があります。
「越後村上鮭塩引き街道」は、2024年12月1日(日)から12月20日(金)まで開催され、村上市庄内町区・小町区内の各家庭の軒先に塩引き鮭が吊るされます。
地元の小中学生が作った塩引き鮭も吊り下げられる予定で、伝統文化を次世代へ繋ぐ取り組みとしても注目されています。
鮭の増殖施設と伝統の塩引き鮭街道、どちらも村上の冬の風物詩として、多くの観光客を魅了することでしょう。