アニメ文化の新たな拠点、シャーロットに登場
大日本印刷株式会社(DNP)とグループ会社のDNPイメージングコムアメリカは、2025年3月15日に米国ノースカロライナ州シャーロットに「東京アニメセンター」の海外3拠点目「Tokyo Anime Center Charlotte UDM」を開設します。この新たな拠点は、初の“Shop in Shop形式”である「出張所モデル」として運営されきます。これにより、店舗の空間や設置期間に柔軟性を持たせることができ、かつてない規模での展開が可能となります。
進化するアニメ業界
2023年、日本のアニメ産業は前年比14.3%増の3兆3,465億円という記録的な数字を達成しました。特に海外市場は18%の成長を見せ、全体の51.5%を占めるに至りました。この驚異的な成長は、アニメやマンガを通じて日本文化が受け入れられている証拠でもあり、DNPはこの流れに乗り、アニメ・マンガを愛する海外ファンとの架け橋を構築するための試みを加速させています。
新たな運営形態
「Tokyo Anime Center Charlotte UDM」は、商業施設内に位置し、他のサービスと共存する形で展開されます。この出張所モデルは、これまでの店舗型に比べ、様々な地域での柔軟な対応が可能です。特にアニメやマンガに特化した拠点が存在しない地域においても、試験的な店舗展開を行い、日本の本物のコンテンツを手軽に楽しめる場を提供します。
DNPはすでにサンフランシスコに1号店を開設し、わずか9か月で約50万人が訪れた実績があります。さらに、2025年2月にはバーモント州バーレンでの2号店も予定されており、期待が高まっています。
拡大するコンテンツ文化
「Tokyo Anime Center Charlotte UDM」では、日本のアニメ文化やコンテンツを世界中に発信するためのプラットフォームとして機能する見込みです。DNPは、印刷・情報の強みを生かし、生活者のニーズに応じたコンテンツやサービスを提供します。
また、マンガやアニメの原画を用いたイベントや、クリエイターとの協業プロジェクト「FUN'S PROJECT」など、様々な施策を展開中です。さらに、リアルとバーチャルを融合させたXR(拡張現実)技術を活用し、新たな体験を創出していくことに力を入れています。
未来のビジョン
DNPは、2026年度中に北米で10拠点以上の展開を目指しており、この「Tokyo Anime Center Charlotte UDM」を起点に、現地企業や団体との協業も推進していくこととなっています。これにより、アニメ文化の国際的な広がりとともに、富と新たな創造性を生む経済圏の形成を目指します。
DNPの取り組みは、ただのビジネスではなく、日本のコンテンツ文化を海外に根付かせ、さらなる発展に寄与することを目的としています。今後の動きに期待が高まる中、「Tokyo Anime Center Charlotte UDM」がどのような役割を果たすのか、目が離せません。